祖母の日記2
※キャラママさん
カツジ君、幸せそうですね。(笑)
※亡くなった祖母の日記が面白いので、もう少し続けて紹介して見ます。一九六〇年の分です。
二月十一日「昔なら今日は紀元節。
朝(子)からカステラの御礼が来た。
光は大阪長府門司と出張して来たそうだけど、こゝまでは来なかった。
泉屋も一寸来たが畳がへなどして、ごたごたしてたので、余りゆっくりせず帰った。
今こふして表替へしておくと、私達が死ぬまでもてるだろふと思ふ。あとは誰かこの家に住む人がするだろう。そんなこと考へると、うれしかったり心細かったりして妙な気がする。」
九月二十一日「今朝は寒かった。
午后は一寸暖かに成ったから洗たくして干した。
今日は清先生方が十二時迄話して行かれ、昼食は澪子と二人だったので、魚のお汁で簡単にすませた。
裏の畑で干物をしてたら、ヘビがカエルを呑んでたので、何ふかして助けてやろうとサヲを持って行ったら、丁度末宗夫婦が畑仕事してたので、ハジメさんが来て蛇をたゝきカエルは無事に助ったし、ヘビも殺さなかったので、ほんにいゝことをしたと思った。」
祖母が畳替えをした部屋は、母と私がその後一度畳替えをしましたが、家は昔と変わらず、私が今も使っています。仏壇の奥で祖母はどう思ってながめているのでしょうか。(笑)