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神さまもお客さま

皆さま、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

私はいろんなお客さまにうちに来てもらうたびに、「ものすごく散らかってますから、汚れてもいいようなかっこうでおいでください。これ洒落じゃないから、マジだから」とか言うのですが、おいでになった方は「そんなでもない、きれいじゃないですか」とよく言います。

でも、十五分ぐらい前までは、本当に足の踏み場もないぐらい散らかっていたのですよね、たいがいの場合は。それがつい、直前になって、ちょっときれいにしてみたくなり、そのへんにあったものを、とにかく袋や箱につめて、すみっこに並べてしまうと、わりと何とか見られる状態になるのです。それだけのこと(笑)。

今年の正月も、もうどこにも行かないで仕事に明け暮れるぞ、散らかってても気にしないぞと前から決めていたのですが、ゆうべ遅くになって、なんぼなんでも神さまに悪いような気がして、さささささと上の家も下の家も、見えるものを、空いた引き出しにつめこんで、一応すっきりさせました。掃除機かける暇はなかったけど、おかげで結局また、散らかっていない家で新年を迎えることはできました。これで仕事が少しは進むといいけどなあ。

ゆうべは早めに寝たものですから、ぐっすり眠って目がさめたらカーテン越しに陽がさんさんと射していました。初日の出は拝めませんでしたが、昔、母と泊まった旅先のホテルのベランダで、山の端から出て来る初日をまだかまだかと凍えながら一時間ぐらいも待った思い出があり、もうあんなのはいいやという気もあるので、そう惜しい気もしませんでした。外に出て見ると、まともには見られないほどまぶしい朝日が輝いており、それを全身に浴びながら、一年間の無事と幸運を祈って手を合わせておきました。

雑煮もどきもおせちもどきも、全然作っていなかったので、それからせっせと料理をして、あやしげな煮物や買ってきていた正月らしいかまぼこや淡雪その他を重箱につめ、しばらくはこれで保存食にはこと欠かないとほくほくしながら、冷蔵庫に押しこめて朝食を食べたら、もう十一時でした。おさしみが今日はないので、猫のカツジのお正月のごちそうは、ちゅーると、かつおぶしです。

今朝の毎日新聞の川柳欄、トップの特等席の句は、

もし九条すべての国にあったなら

という句で、何だか幸先のいい年の初めでした。
作者が「福岡 名誉教授」となってたので、私かと思った方もおられるのじゃないかと思いますけど、ちがいます(笑)。でも、福岡に同じ名誉教授で、こんな句を詠まれる人がいるのだと思うと、心強いしうれしいです。

今年は年賀状が足りないようなので、すみませんがお返事を出さない方も多くなると思います。数年前に「もう出しません、そちらからも出さないで」とお願いした(のに、いただいている)方をはじめ、かなりの方にこれを機会に出さないようにすると思います。せめて、こちらでお楽しみ下さい。

なお、言わでもの説明ですが、沈みかけた船からは、ネズミの群れが逃げ出すそうで…。

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カツジ猫