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禁則処理

気になる人は絶対に気になるよねって思うんだけど、新しいグーグル何とかで開くようになってから、このブログ、行の頭にかぎかっこや句読点が来るのを避ける「禁則処理」ってのができないんだわあ。ネットでちょっと調べてみたら、できないこともないんだけど、けっこうややこしそうなんで、しばらくほっとくことにした。そうこうしてる内になれちまったら、それも恐いんですけどね。

今日、老人ホームの母のとこに行ったら、ちょっと熱を出したとのことで、ヘルパーさんに頼まれて、ホームの前のスーパーで、ポカリスウェットや熱さましシールを買って来ました。ヘルパーさんから、おかゆを作ってもらったりして親切にされたおかげでか、本人はやたら元気で、「受付にいる職員のおじさんが、あんたが歌をよく歌って、歌詞を全部覚えているって感心してたよ」と言うと、「あんなの誰だって覚えているさ」とか言って、岡本敦郎の「白い花の咲く頃」の一番の歌詞をほんとに全部完璧に歌って見せたのには、いささか驚きました(完璧とわかる私も歌詞を覚えてるってわけで、トシが知れますねえ)。
一時はこんなに覚えてなかった気もするのですが、記憶力とか復活しつつあるのじゃないかと恐いです。それとも熱でちょっとハイになってたのかしら。

そういう私も、消費税値上げ以来、なるべくものを買わないでいたので、母の熱が口実でつい買物本能に火がついてしまい、母の食べそうなプリンや果物をいろいろわんさと買いこんでしまいました。食べるようなら食べさせて下さいとヘルパーさんに頼んで冷蔵庫につめこんで来ましたが、むろん余ったり古くなったりしたら私が食べてやろう。

老人ホームの前には、今日になっていきなり超巨大な鯉のぼりが、よく田舎の川の上とかにあるように、横向きに洗濯ものを干すかたちで、三匹(というのか?)つるしてありました。これがまあ、またでかいこいのぼりで、二階か三階の高さからつるしてあるのに、高さが足りず、泳ぐどころかしっぽが地面に、たたまって、ぞろびいていました。
昨日か一昨日は月が糸のように細く、しかも真っ赤で、暗い夜空に傷口のようにかかっているのは、ちょこっと不気味でよかったんですが、今日は少し太って、バターみたいな黄色になって、しかし細いことには変わりなく、星も出てはいるものの、何となくあたりが薄暗い中に、巨大なこいのぼりが、三匹並んで下がっているのは、とっさに見慣れぬ円柱でも出現したかと、車を降りた瞬間びびりましたよ。

母は長崎の活水短大の出身で、先日、同窓会の案内が来てたので持って行きました。建物の写真がついていたので「もうあんたが居た頃のとはちがうんやろ」と言いますと、「いや、これは昔のままよ」と言って、小さな写真を熱心に見てました。「女性の学長になったって」と教えると、役員や学長の写真や名をためつすがめつ見たあげく「知ってる人はいないねえ。もう私の年だと、こういう役につく人もいないのかね」と恐ろしい慨嘆をしていました(母は96歳です)。

母のころの校長先生はラッセル先生とかホワイト先生とか、いずれも女性の先生だったようで、テレビドラマ「花子とアン」のブラックバーン校長もどきの立派ですごい方々だったようです。どちらの先生の話か私は忘れたのですが、講堂で儀式があるとき、壇上に座っていて、入ってくる女生徒の誰かが校則違反の靴下をはいていると、あとで「何々さんに靴下のことを注意しておいて下さい」と教員に伝えたとか。つまり全校生徒の名前を知っていたわけですね。
これもそのどちらの方か、キャンパスに花を植えるのは嫌いで、樹木とクローバーだけの庭にしていたそうです。
「花は枯れるからよくない」とおっしゃっていたとか。だから構内はすべて大きな樹木と美しいクローバーの原で、母や叔母の使っていた古い聖書や讃美歌の本には、よく、そこで見つけたらしい四つ葉のクローバーがはさんでありましたっけ。

どーでもいいけど、先日カーラジオを聞いてたら、視聴者の奥さんからのはがきかメールでの「庭づくりをしていると夫と趣味が合わずに、いつもけんかです」という嘆きに対し、どっかのコメンテーターが、「これはしょうがない、男性と女性はちがうんです。奥さんは花を植えたいと思うし、ご主人は木が好きなんですよ」(いや、そんなこと誰も言うとらんだろ)から始まって、「男は昔狩りをしたから、帰って来る時の目印に、大きな木とかが必要で、今でもそれがなつかしいんです」(じゃ、砂漠や北極で狩りする男はどうなるのさ)などと、前提から根拠のない話の上にバカな考察をずんずん積み上げる、まあよくあるっちゃあよくあるえらそーな薀蓄をたれつづけて、あんまりうんざりした私は、じゃ活水の校長先生は男性だったんかいと思ったついでに、「花子とアン」のブラックバーン校長先生が、毛皮着て槍とまさかり持ってマンモス狩ってる図を想像して、案外似合いそうだと思ったりして、あーもう、つくづく想像力や思考力を無駄なことに使ってるよな自分と、車内でめげました。

う、こんなアホなこと言ってるから、今日こそは書こうとしてたマグロの映画の感想は書けないし、上野さんと話した話や、ピースウォークでの私のあいさつも紹介できない。やだなあもう。他にもいろいろあったのに、どんどん話がたまって行くよー。

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カツジ猫