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秒読み失敗(笑)

予定がいろいろ押しまくっている中、ちょっと時間があるような気がしたもんだから、「憧れを超えた侍たち」とかいうWBCの記録映画を見に行きました。そうしたらひさびさの映画鑑賞にバテてしまい、昨日は爆睡してしまい、今、仕事を必死で片づけています。あーあ、最近よく思うんですが、私の人生も末期もきっとこうだわ。ぎりぎりで片づけられる仕事が、読みが甘くて片づかなくて、しまったあ、時間配分が甘かったあとかくやしがりながら息を引き取るんだわさ。最近もうそういう、デジャヴだかその逆だかの連想が、しょっちゅう浮かんでどうもいけない。(別に特にさしせまって具体的に末期の死期のと、そんな危険がせまってるわけでは全然ないから皆さまどうか、ご安心を。)

映画はよかったんですよ。これプレミアの映画をとった人と同じ監督さんなのかな。あの映画とはちょっとまた色合いがちがうんだけど、バランスのとれたセンスのいい映画に仕上がってました。前回のような長い感想を書く余裕はなさそうですが、最低限、思いつくまま箇条書きにすると、

◯前の映画ではちっとも出なかったソフトバンクの甲斐捕手がしっかり出ていて、その役割もよくわかるように描いてあったのが、とてもうれしかった。

◯大谷選手とダルビッシュ投手の二大スターをきっちり使いながら、決して出しすぎないのがとても感心した。しかも二人の魅力も十分伝わっているし。

◯吉田正尚選手ってほんとにさりげなく地味にいい仕事してるなあ。クローズアップも特にされていないのに、それが伝わるのは本人と監督のどっちがすごいんだろ。それにしても彼の飼い猫どうなったのよブライス君はブライス君は(笑)

◯栗山監督は稲葉監督に比べると、見た目の迫力はないし、影が薄い。でも、そこがとてもいい。さりげなく、あらゆる画面に、いい出汁のように、しみこんでいる。大谷、ダルビッシュという濃い花形がいる上に、歌舞伎役者みたいな稲葉監督では、映画全体が濃すぎて重くなったはずだ。栗山監督のこの何とも言えない、いい意味での貧弱さがすごくやわらかくて細やかで、これが優勝を生んだエネルギーなのかと自然に納得できる。これも計算した映画作りなんだろうか。だったらすごいけど。

◯佐々木朗希投手を主に投手陣の群像を描くのもなかなか。源田選手の負傷を中心に野手たちを描くのも的確。適当に主役っぽい人を選びながら、さらっと大勢をデッサンみたいにスケッチしていくのもうまい。

あー、まだ何かあったような気がするんだけどなー。

そっかそっかそっかー、前の映画であまったるーい若い女性の甘ったれ声のナレーションが死にそうにいやであれだけが悪夢だったんだけど、今回はきちんと普通の男性のナレーションになっていて、涙が出るほどうれしかったのよー。

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カツジ猫