突如咲く花
最近何かと忙しく、あまり気にしていなかったのだが、「しんぶん赤旗」の記者の名刺をネットで公開したという維新の代表の人、相当ひどいな。政党の機関紙であれ何であれ、他者の名前やアドレスを公開してかまわないと思っているらしい、その常識が信じられない。維新にもこういう人ばかりじゃないだろうと思いたいが、いったいどうして、こんなネット以前に普通の常識がそなわってない人を代表なんかにしたんだろう。
いまどきの共産党や赤旗記者がどういうものかは、よく知らないが、強大な権力と常日頃戦って、戦時や独裁下では、拷問も死刑も覚悟してる筋金入りの人がほとんどじゃないかという印象がある。だから、いわゆる「犬笛」を吹いて住所や連絡先を公表されて、アホな攻撃メールや電話が山ほど来ても、これまでにそういう行為の犠牲になって、精神を病んだり自死したりなさってしまったような方々のようなことは、まずあるまいと信じている。そこだけは少し安心だが、それに甘えてはいけないとも思う。
こんな「自分に反対する人には、住所も名前も公表して、攻撃を呼びかける」なんてことが、悪くないと思っているような人は、決して許してはならないし、そういうことを決して認めてはならない。
まあしかし、よっぽど「しんぶん赤旗」や共産党の取材や調査が恐いし憎かったんだろうな。これだけ常識を踏み外すほどに。
いったいどういう反論があるんだろうかと、藤田代表の行為を擁護する発言をチェックすると、まず「政党の機関紙だから」という言い訳については、「自治会の広報だろうが公明党の聖教新聞だろうが同じことで、こんな行為は許されない」としか言いようがない。また、「取材が執拗でその報い」とかいうのも、そもそも自宅に取材に行ってないというデマにすぎないし、執拗で不快で危険なのは「犬笛」行為のほうがよっぽど問題だ。
また、「自治体その他に赤旗の購読を要請する共産党の活動が不快」との声もある。わかるよ、私も不快だから。でもそんなの赤旗に限らず朝日や毎日その他の大手メディアもまったく同じでしょうが。しつこい勧誘するのは、昔からいつもで、何も赤旗が特別じゃない。ちなみに同じ理由で批判が多い公明党の布教や新聞の勧誘も、私は共産党の集まりでも、けっこういつも弁護して、「あれがいやだの、やめろのと言うのは、気持ちはわかるが、やっぱり自分たち(共産党だけじゃないですよ)の首をしめることになる」といつも言ってた。
というわけで、この件について藤田代表に弁護の余地はないと思うんですが。
そうそう、ちなみに、「共産党は公安の監視対象になっている危険な政党だから」ってコメントもちらちら見るんですが、まあ公安の監視対象になるのが必要かどうかってのも大いに問題でしょうが、それはそれとして、私個人は逆に、これが共産党を信じて支援したくなる一番の理由だったりするんだよねー。
だって、警察に目をつけられて、始終監視されてるってことは、ちょっと不正なことやまちがったことしたら、即座にそれをきっかけに、告発されて、弾圧されるってことでしょう。鵜の目鷹の目虎視眈々と、政府や警察や権力が日夜チェックして見守ってるってことでしょう、口だけでなく怠けずにちゃんと仕事をしてるのならばですが(笑)。
それで何も見つからない、攻撃や逮捕の口実となるものがないって、人間ドックに毎年行って精密検査を受けてる以上に清潔でクリーンで、怪しいことがないって証明にしかならないじゃないですか(笑)。他のどこよりもまともで、きっちり、正しい政党であるってお墨付きの証明書ですよ、少なくとも私にとっちゃ(笑)。
それにしても、話はちがうが、ニューヨーク市長のマムダニさんとやらが、いつの間にか日本のマスメディアでは禁句みたいになってた、社会主義的主張を激烈に明確に語りまくってて、派手さや勢いじゃトランプさんが色褪せてみえるほどで、こともあろうにニューヨークっ子が、それに拍手喝采してるもんだから、日本のワイドショーがどうしていいかわからなまま、おっかなびっくりの及び腰で、こわごわ報道してるのが、毎日見ていて、おかしくってしょうがない。この先どうなるかはわからんけど、とりあえず笑える。
庭のあちこちに植えっぱなしで放りっぱなしの花が、ときどきいきなり勢いよく栄えることがあって、びっくりする。これなんかそれ。表庭の黄色のマリーゴールドとこれが、このところでは双璧だ。何がよかったのか気に入ったのか、それもさっぱりわからないのよねー。

