立派だ。

◇毎日新聞の昨日の夕刊の見出しは、第一面いっぱいの大きな横文字で、「安倍改憲　問う」、縦文字で「３分の２　攻防」。今朝の朝刊は、同じ見出しに加えて「これまでとは違う」という社説で、この参院選は政権選択より重い、国のかたちの選択だと説く。

以前、共産党が一人区で候補者を下ろして統一候補を立てると表明したのに対して、ネットで誰かが、「腕の一本ぐらい持って行け」というぐらいの刺し違えても勝つという決意の凄みを感じた、と書いてましたが、毎日新聞もこれは万一自公が勝利して今の首相の政治が続くなら、どんな目にあうかを覚悟してでも、首相の今回の選挙での「改憲隠し」を許さない、という不退転？の決意を感じて、こっちが勝手にドキドキしてしまいました。
立派です。本当に。

◇一方で共産党の「しんぶん赤旗」の、今朝の朝刊は「新しい政治の希望ある扉ひらこう」との大見出しで、余裕というか、まなじり決しているようではない。
もちろん、熟慮しぬいた結果の選択でしょう。他のマスメディアが毎日新聞のように決然としてくれているかは知りませんが、この一般紙と政党機関紙の温度差は、とてもいいバランスで、理想的だと感じます。

◇実は私が表の掲示板に張っている、ちょっと怖い意見広告を見ながら感じていたのは、今回の選挙はたしかに日本の将来を決めるすごく重要なものだし、無関心だの無投票だの言ってる人は若者でも老人でも胸元つかんでゆさぶって、あんたが自殺したいのは勝手だが、私の老後をまきぞえにするな爆弾が落ちて来る下で、若者や赤ん坊が死んでゆくのを見ながら寝たきりでいたくなんかないんだわい、どっかの昔のソ連映画のラストではあるまいしとかわめきたいのはやまやまですが（笑）、もう毎日疲れはてて、生きてゆくのもやっとな気分で、何を考えるのもいやになってる人たちに、んなこと言っても何の効果もないどころか逆効果だろうし、「今の政治を許してたらこんな未来が待ってるぞ」と恐い絵をつきつけても、それで何かをしなくちゃって気持ちにはゆめならないだろうし、嘘でもアホらしくても怪しくても、「このままで大丈夫ですよー」とか言ってる人を信じたくなるだろうなそりゃ、それが一番楽だろうし、あとになって「だまされた」だの「何で教えてくれなんだ」と言ってりゃすむ余地があるわけだしとか、ほんとに迷っていたのですよ。しばしば痛感するように、私は他人や人間をあまり信じても愛してもいないもんですからね多分。

◇その答えはまだ見つかってはいません。ただ、今漠然と考えるのは、この選挙で改憲派が勝利しようが野党が勝利しようが、それはまだ全然何の終わりでもなくて、そこからこそが出発となる長い戦いの始まりだろうなということです。
そして、その戦いは、決して苦しいだけのものではないだろうということです。
そういう点では、毎日新聞の見出しも赤旗の見出しも、どちらも正しく、どちらも必要だと思います。強い危機感と楽天的な未来への見通しと。

◇とりあえず、参考になりそうな、いろんなところをリンクしまくっておきます。日本列島の脈打ち、波打つ、鼓動のようなものをぜひ感じて下さい。各政党が、家族や未来についてどう考えているかを基準に考えている人たち、いろんな候補者を応援している人たち、さまざまな選挙区の状況などなど。

https://twitter.com/ashitashoujo

https://twitter.com/IkedaKiyohiko

https://twitter.com/sangituyama

https://twitter.com/chanshimantifa2

https://twitter.com/SEALDs_jpn

◇私は明日までが期限の校正がしあがらなくて、あへあへしてます（笑）。金曜は田舎に帰りたかったのですが、共産党のしばた雅子さんが１９時から東郷コミセンで演説するらしいので、それ聞きに行きたいしなあ。社民党の竹内さんの演説もいいというので、いっぺん聞いておきたいんだけど。

◇あ、ついでにこれも再録しておきます。取り消したって話は聞きませんし、事実ですから、どんどん拡大して下さい。

https://twitter.com/batayanF3/status/744845072945057792


自民党　自由民主党政務調査会長　稲田朋美　「私は国民の生活のための政治なんか間違っていると思います」

https://twitter.com/TomoMachi/status/744976277728202752


「国民主権、基本的人権、平和主義、これをなくさなければ本当の自主憲法ではないんですよ」長勢甚遠（第一次安倍内閣法務大臣）創生「日本」東京研修会