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老婆たち

さすがはロシアというか、すごいおばあさまがいらっしゃるものだと感嘆していましたら、

こちらの方はデモで、拘束されておられました。一瞬、同一人物かと思ってびびったのですが、こちらは七十七歳とのことで、別の方だとすると、それもそれですごい。

ツルゲーネフの「猟人日記」「散文詩」か忘れたけど、ベッドで死にかけている老婆が、神父があせって大急ぎで祈りを唱えていたら、不愉快そうに「間に合いますよ」と言って、枕の下に入れていたお布施(じゃないけど、何だろ。謝礼でもないし)を取ろうと手をさしこみながら死んだとかいう話で「いや、ロシア人は実に大した死に方をする」みたいに書かれてたのとか、「若き親衛隊」とか「戦争は女の顔をしていない」のコミック版とか、いろんな場面を断片的に思い浮かべている。

とっさにあこがれてしまうのもミーハーすぎて情けないし、この方々に元気づけられてしまうのも何だか情けないし、しかしまあ、私の祖母も、こんなんだった気もするよなあ。

だめだ、私はまだまだだ。修行がたりない。先は長い。

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カツジ猫