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耳をかっぽじって

朝っぱらからミサイルが飛んでくるとかのJアラートがうるさくラジオで騒ぐのに起こされた。この前は北海道、今朝は沖縄に落ちるかもしれないというのに、何でまあ日本全国全放送でわめきたてなきゃいけないのか、理解に苦しむ。結局ミサイルだか何だかは黄海に落っこちて、打ち上げは失敗だったらしく、あの国のことだから制作者や担当者はまさか死刑にならないまでも、たいがい怒られたろうと気の毒なような心配なような。さっきラジオで言ってたのでは、おそらく政治側と技術者側で意見が対立し、台風も近づくこの状況で実験するのに、担当者は反対したのだが押し切られたんだろうとのこと。ありそうなことではある。

こっちは寝ぼけてふとんの中で聞いてた朝のニュースだから、どこの誰が言っていたかはわからないが、このミサイル発射は、「米韓日の度重なる軍事演習への警告で、今後も続くだろう」との発言はもっともだと思った。放送は、それをきちんと結びつけて話さなかったから、この発言の持つ意味は聞いてる人の頭には残らないだろうが、私がミサイル騒ぎのたびに毎回口がくたびれるほど、くりかえしてることと同じだ。耳をかっぽじって、よく聞いてほしいと言いたくなるほどだ。

米国と北朝鮮こと朝鮮民主主義人民共和国は、まだ講和条約を結んでいない。両者は戦闘状態だ。その状況下で、あの国の目と鼻の先の日本海で、米韓はくりかえし大規模な軍事演習をする。最近じゃ日本もそれに加わっている。相手がほっとくわけないじゃないか。何か反応しない方がおかしいだろ。

多分、日本の大臣か誰かが「北朝鮮の挑発」とくり返していたが、聞いてあきれてものが言えない。どう考えても挑発してるのは、こっちだろうがよ。あの国がでたらめで変なのはいろいろあるが(それだって最近の日本は、あんまり人のことは言えんぞ)、それとは関係なく、そのなりゆきは、ちゃんと把握しておくべきだ。

アメリカなんて、どうせいざとなったら日本を守ってくれるわけないんだから、そして自国を犠牲にして他国を守るなんてことするバカな国家があるわけないから、それはまったく責められるこっちゃないから、その分、それこそ自己責任で朝鮮民主主義人民共和国との関係は、日本が自分でちゃんとしとかなくちゃいけない。何、怠けてんだよ。ブリとエビ食うしか能のない誰かさんは。

とりあえず、どんな理由でもつけて、対話する機会を作れよ。何より拉致被害者のことだけでも何とかしろよ。
 横田めぐみさんのお母さんの早紀江さんが、インタビューで昨日だか言ってたじゃないか。「顔を会わせて目を見て話して、やっと解決することもある」とか何とか。その通りだよ。その通りすぎるよ。どうして首相や政府関係者のことばが安物のスープなみに薄っぺらなのに比べて、もっと普通の人たちの言うことは、こんなに正しくて中味があって無駄がないんだろう。

岸田さんが、「生きる」の主人公みたいに、これだけはやらなきゃと決意して、踏み出して、のりだしたら、まずは迫力で泣き落としでも、相手国の主席に会わせろとねばりまくって、とにかく会って、強引に必死に説得するんだろうに。拉致被害者を死ぬ前の家族に一度でいいから会わせろとでも何でも言って。できるはずだよ、オリンピックだって何だってできたんだから。せめては人らしいことにひとつぐらいは、邁進してみろ。

私は今、趣味ですっとぼけたファンタジー小説書いてる。日本神話をモチーフにして、ナカツクニという小さな村が、大国との関係をたもちつつ、されるままにはならないで、自分たちの国と暮らしを維持して行こうという話だ。いや、書き出したときは、そんなつもりもなかったのだが、登場人物たちといろんなシミュレーション考えてる内に、そういうことを工夫するのに、おかしな風にはまってしまった。まあ、こうなるような気もどっかでしていたのだが。
 そういう目で見ていると、ほんとにいろいろ、もどかしい。

ところで、このところの雨で、庭から切ってこようともくろんでいた、かわいいユリは、もうはらはらと散ってしまっていた。次々咲いてくれそうだから、それはまあいいのだが、久しぶりに今日、花屋さんに行ったら、きれいな、育ちのよさそうな花がいっぱいで、ついもしゃもしゃの花びらのガーベラを数本買ってしまった。で、それをまだ元気なハツユキソウとまぜてみたら、ちょっとおしゃれで、かわいくなった。たまには、売り物の花を買うのも、気分が一新して悪くない♫

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カツジ猫