どこまでも前向き

おやまあ。岸田首相は例のしょうもない息子を更迭したのか。経歴に傷をつけまいとしてか、名目はあくまで「交代」にしようとしているようだが。

そんでもって「サミットの後始末が忙しくて、処置が遅れた」とか抜かしてるから、嘘つけ世論の動向をうかがってたんだろと思ってたら、ネットで見ると、６月になってから首にしたら夏のボーナスが渡せるからなんだろうって。

浅ましさと意地汚さにうんざりはするが、年金ぐらしで爪に火をとぼすような生活してる私が大見得を切っちゃると、数千万のボーナスぐらい手切れ金でやるから、それ持ってとっととどこかに行って、二度と政治や公共の世界に顔を出すなと言いたいが、まあそうもいかんのだろうねえ。

それにしても、感情的に言っちゃうと、見たくもないけど目に入ってくる「公邸で忘年会をして浮かれた若者たち（親族とか言ってるけど、変に年齢が偏ってるし、どうせ息子のお友だちなんだろう）」の映像が、ほんとに不愉快だ。顔を消してあるのに、ただ並んで立ってるだけのその全身から安っぽさと頭のからっぽさと傲慢さとがにじみでてくる、あんな映像ってのもなかなかないぞ。ピースサインをしている女子の姿なんて、全身のくねり具合から何から、これだけアホさが伝わるものもない、と逆に感心してしまう。見てるだけでも無神経と低級さがうつりそうになって、パソコン画面に塩をまきたくなっちまう。

昨日はニクの日だったようだから、最近ケチり倒した生活をしてた気分転換に近くの安いステーキ屋で１０００円ほどのステーキ定食を食べた。近くの席のおばさまたちが、例の立てこもり事件の話をしていて「ジョギング中にしゃべってもアブナイなんて恐いわよねえ」とおっしゃっていた。

その後、田亀源五郎という人のゲイ漫画「魚と水」がこの前買って面白かったので、同じ作家の「弟の夫」全四冊も買おうと探したらみつからなくて、代わりにずっと放っていた「聖お兄さん」と「極主夫道」の新刊近刊があったので、またどさっと買いこんでしまった。帰って開けたら、どうやら何冊か前に買ってたのもあるようだったけど、ちゃんと読み直したらけっこう楽しめたので、これはこれでいいことにする。

「杜人」の話もしたいのだけど、なかなかどっからとりかかったらいいものか、わからない。それほどに内容豊富で、面白かった。さしあたり、その人がスタッフとともに蘇らせて行く庭の様子が、いわゆるきちんときれいなものじゃなくて、手前味噌もいいところで言っちゃうと何となく私の、雑然と荒れ放題と紙一重の（一重は大きいとしても）庭に似ていて、自分の方向はまちがってないのかもしれないと、変なところで意を強くした（笑）。

大地を蘇らせるのは大事業でもあるけれど、一人ひとりが足元からできることでもある、移植ゴテ一本あれば十分だなんてことばにも、とても心が前向きになった。空気と風と水の通り道を作ってやることという話も、わかりやすくて参考になった。

今日は朝から雨。へやに飾ってた黄色いユリが、はらはらと散っちゃったので、そろそろかわいいピンクのを切って来ようかしらん。