聞いただけで恐い
朝にちらっと見たニュースでは、アメリカだかトランプ大統領だかが、イランに落とす爆弾が不足して困っているのだそうだ。しょうがないのだろうけれど、テレビもよくそんなニュースを冷静に報道できるな。皆も落ち着いてごはんとか食べながら聞けるな。最先端の大企業が金にいとめもつけず作りまくった爆弾や弾薬を、それだけたくさん、人や生き物の住む上から落としまくったってことなんでしょうが。人間の上に。子どもの上に。病人の上に。年寄りの上に。妊婦の上に。障害者の上に。猫や犬や小鳥や虫の上に。聞いただけでも恐ろしい。
こんなやつをノーベル平和賞に推薦しようとした高市さんも、責任取って何とかしろよ。案外どっかどうかして、喉の下でもくすぐれば、気が変わるかしらんぞ、こんな幼稚なおっさんは。
二十五年前に死んだ愛猫キャラメルの命日は、おひなまつりの前日だった。ちなみに母の命日はクリスマスで、猫も親も私が忘れないように、日を選んで死んでくれてる。
毎年、その猫に供えてる、好物だったカワハギを探して一日歩き回ってバテて、のびてた。結局見つからず、冷凍庫に保存していたカワハギを解凍して煮たのを供えてやった。それと、キャラメルはなぜか味付け海苔が好きで、いくらでも上手にパリパリ食べていたのを思い出し、上等の海苔を買って、それも供えてやった。

散らかった仏間で、キャラメルをしのんで、夜中まではいてやろうと思い、することもないから大学時代の友人に電話して、仏壇の前のソファで、いろいろさまざまくっちゃべった。海辺の町に住む友人が教えてくれたことでは、最近カワハギは不漁なのだそうだ。道理で、昔はこんなに見つからずに苦労することはなかった。来年からは、ヒラメかなんかで我慢してくれと、キャラメルに言っておいたほうがいいかもしれない。トランプさんその他の悪口も言い合ったついでに、私が最近の若者は、徴兵がはじまったら「行かない」「逃げる」と皆本気で思ってるらしいと教えると、友人はマジかと驚いて、しばらく笑いがとまらなかった。そのくらい、私たちの世代の感覚では、突拍子もないことに思えるのだと、あらためて確認して、安心していいのかどうかわからないが、ちょっと安心した。
何しろくたびれたので、夜は仕事も放って、ベッドにころがって半分寝ながら、テレビで侍ジャパンの野球を見ていた。こんな縁起でもないこと言ったら全国民から殺されるかもしれないが、江戸時代の連句とは、複数で俳句を合作するようなゲームというか芸術だけど、優秀な作者をそろえたり、見事な句ばかり並べたら、往々にして、名句がぶつかりあって窮屈で息抜きができず、かえっていい作品ができない。今回の日本チームも、あれだけすごい選手を集めたら、使い勝手が悪くて監督は苦労するのじゃないかと、いらんことが気になった。まあ、それは他国のチームも同じだろうから、心配ないのかもしれないが。