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菊も満開。

◇朝、燃えるごみを出しに行ったら、向こうから荷台に菊の鉢をいっぱいに乗せた、軽トラックが来た。黄色や赤紫の菊が陽ざしを浴びて心地よさそうにゆられていて、道の端によけながら、思わず見とれてしまった。運転していたのはメガネをかけて面白くもなさそうな顔をした白髪のおじさんだったのが、またよかった(笑)。ずっと注目を浴びるので、照れていたのかもしれない。

お隣の方も、人から苗をもらったと言って、ウッドデッキでたくさんの菊の鉢を育てている。なかなかうまくできないとおっしゃるが、私の目から見ると、けっこうみごとに花火のような黄色や白の大輪の花が咲いている。ご夫婦がその中に座って庭仕事をされているのは、一幅の絵のようだ。金網越しに私の庭から、カツジ猫がそれをながめている。

◇今週末までには上の家も下の家も絶対に片づけなくてはならないので、そろそろ仕事は秒読み段階に入った。
母も亡くなったし、クリスマスケーキはどうしようかと思っていたが、昨日何だかやる気になって、一番小さい白い生クリームのを注文してきた。
もともと私は正月を田舎の家で母と過ごす代わりに、クリスマスは愛猫の故キャラメルの写真を前に、彼が好きだった生クリームのケーキとチキンで一人で過ごすのが恒例だった。6年前に母が田舎の家を引き上げて、近くの施設に入ってからは、毎年バカだなあと思いながら、母のところに持って行っていっしょに食べるのと、家で一人で猫の写真とつきあって食べるのと、小さいケーキを二個買っていた。まあ今年からは以前通りのクリスマスになるわけだ。いやそれも何かちがうか。母も写真でつきあわせるかな。

◇片づけ中に、買い置きしたまま忘れていた、カツジ猫のつめとぎが出てきた。丸い形の彼のお気に入りのタイプだ。さっそく取り替えて新しくしてやった。さっき廊下の方で、ばりばりとつめをとぐ音が聞こえてきたから、きっとご満足なのだろう。

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カツジ猫