見た目
あるようでない、ひまな時間だ。この一週間は少し余裕があると思っていたのだが、なかなか仕事が進まないまま、ずんずんずんずん時が過ぎる。
パソコンの回りを片づけていたら、なくなっていた夏目漱石の「明暗」の文庫本が出て来た。やったー、今度こそなくさない内に読んでしまおうと思ったが、ベッドに横になったとたんに仕事疲れで沈没して、ぐっすり眠ってしまった。「坑夫」もまだ読みかけなのに、何としよう。
実は奥庭の突き当りの草むらを刈り込んで、そこの涼しい木陰の下で椅子に座ってバラでも見ながら、これらの文庫本を読む予定なのだが、今朝草を刈っただけで、もう限界突破でバテた。でも、これで上にれんがを敷けるし、毎回ホースが引っかかってイライラするテーブルを椅子の近くに移して、お茶でも飲めると思ったら、少しは励みと慰めになる。
横庭の方も早く草をきれいにとってしまいたい。ここも前庭も、一番外から見えるところで、見栄っ張りの私としては、通る人の目を楽しませるためにも、とにかく見た目を早くきれいにしたいのだが、私はこういう時いつだって、誰にも見えない知られない、自分だけの場所から整えて行くという、救いのないくせがあるのだよなあ。今日は、上の家の居間も大幅に改造したいし、もう、クローンが三つほどほしい。
郵便料金がかなり値上がりするみたいで、いろんな人に手紙やハガキを出しまくっていた私の生活体系も、またちょっと見直ししないといけないかもしれない。まあ、百円足らずで日本のどこにでも届くという郵便事情には以前から感動していたから、これもしかたがないのかも。他にもする仕事はありすぎるから、そっちに少し力を向けるか。
上川大臣が、「産んでこそ女」の発言を撤回謝罪したとか。つくづく思うのですけどね、アベさんの改憲もそうだけど、自分の信念に基づいた発言が批判されたら、私なんか、すわこそいいチャンスだと思って、女の役割とか改憲とかについて、自分の主張をしゃべりまくって報道陣が疲れてぶっ倒れるぐらい、ふだんの考えを吐露し、世間を説得しようとすると思うの。それが自然でしょ。言いたいことが言えるチャンスなんだから。それを、この人たちと来たら、「そんなつもりじゃなかった」と、こそこそ隠しまくるのが、もう本当に私にはわからない。アベさんなんて、あげくのはてには、「憲法を変えても今とまったくちがいはない。だから変えよう」とまで言ったんだよ。どうして自分の趣味や信念や主張を人に言えないの。もうそこからして、こういう人たちの言う事することのすべてが、信用できないのよ。
とか言ってたら、わー、ついに、最初のユリがつぼみをつけてしまった! そして気づくと植えっぱなしのカキツバタまで最初の花を開いてた。うれしいけれど、あせっちゃうよー。