読みましたよ~
◎じゅうばこさん
小説「新世界より」、読みました。なるほど面白いですね。いろいろ連想させられます。
原発の事故以来、萩尾望都「なのはな」や、高橋源一郎「恋する原発」など、いくつかのすぐれた作品で、原子力そのものを擬人化して、十分な力もまだ持たない人類に使われてしまったものの悲しみ、のようなものを描いているのが、何となく胸に残っていました。「原子力に罪はないのに・・・」と言ってしまうと安っぽいですが、まあそういった感情で、書き手のやさしいため息が強い怒りをこめて聞えて来るようでした。
それからの直接の連想ではないのですが、偉大な力を持ちながら制御不能になってゆく症状、「業魔」なる存在が作り出す不毛でゆがんだ世界が、奇妙に放射能汚染を思わせて、息がつまります。
以下は少しネタばれですが、うちのカツジ猫はどこからどう考えても、立派な不浄猫にはなれそうもありません。でも、このネーミングよいですね。「不浄猫」って。何やら、超上等なワインの「貴腐」とか、「豆腐」(これを「豆富」と言いかえるのなんか、大変つまらないです)とかに通ずるものを感じます。(笑)
◎九州北部(福岡周辺)に避難してきておいでのお母さんたちの話や福島現地に行った方のDVDをまじえた話を紹介する催しの詳しいお知らせ、もうちょっとお待ち下さい。とにかく11月25日の木曜の午後一時半から赤間「西」コミセン(コミュニティセンター)です。JR赤間駅から西鉄バスで一駅「三郎丸」を降りて数分。赤間駅から歩いても15分ぐらいです。
赤間コミセンというのもあるので、おまちがえなく。「西」がつきます!