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象のハガキ

今夜は何だか星がきれいで、玄関の上のオリオン座も、腰の短剣までよく見えた。四方の星もきちんときれいに光っていたが、左上のベテルギウスは、もうなくなっているのだろうか。

ハガキを送りまくっている友人は旅好きで、先日フィンランドからハガキを二枚くれた。そして、帰国後の電話で、「実はずっと前、アフリカに行ったとき、帰り際の空港であんたにカッコいい象のハガキを出したんだが、店員さんが教えてくれたポストをどうも私はまちがって、悪書を処分廃棄するみたいなポストに入れた気がする。もしかして、開けた人が、あ、まちがってらと思って正しいポストに入れてくれたら、いつか着くかもしれないけど、いつそのポストを開けるかもわからないし、船便で来るにしても時間がかかりすぎてるから、きっと捨てられたんだろうな。いいハガキだったのに」と話してくれた。

私はそのことを忘れていて、先日象のハガキが来て切手も象の顔で素敵だったから、彼女にお礼のハガキを出した。そうしたら彼女から「着いたのか!三ヶ月ぶりだ、南アフリカに感動だ、すごい」とか大喜びのメールが来た。それで私もそうかあれかと思い出し、テーブルのビニールの下に入れて、日夜ながめている。実際なかなかいい絵葉書だ。切手もね。真上にスタンプ押さんでもいいと思うけど。

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カツジ猫