豪華っしょ
奥庭のバラが次々に咲くのですけど、もったいなくて、なかなか切り花にできないのが私の弱点(笑)。それでもあまりに大輪のピンクのバラが、いくつもこぼれそうに咲いているのが、今にも散りそうになって、やっと昨日切って花びんにつめこみました。写真ではいまひとつ伝わらないほど、ものすごくゴージャスです。
一昨日の夜は寒くて、バラたちがこんな夜を外で過ごすのかって、変に同情しちゃうほどでした。でもそんな同情してる場合じゃなくて、昨日はうすら寒かったのに電気代がもったいなくて、エアコンつけずに仕事してたら、いきなりぞくぞく寒気がして、みごとに風邪をひいたみたい。政府と天気と、自分のバカさかげんにうんざりしながら、ふらふらよろよろ買い物に行って、何とか夕食を食べて風邪薬飲んだら、38度あった熱も36度に下がりました。このまま治ってくれるとありがたいんだけどな。
お客さんが見えるので、ゴミの山と化していたパソコン周辺を何とか片づけたら、返事を出してない手紙や、便箋や封筒の山が出てきて、ぎょえーとのけぞってます。まったくもう、どうしてくれよう。
井上荒野『あちらにいる鬼』をちびちびと楽しく読んだ。激しい内容のはずなのに蒸留されたような淡々とした書き方が妙に快かった。それこそまるで仏門に入った人の目で見ているような感じかもしれない。のたうちまわって感情をほとばしらせる書き方や生き方が(いやまあ、それはそれでいいんだけど)少女小説に見えてしまうほどの大人っぽさだ。映画にもなっているのか。ちょっと見たくなる。
筋とは関係ないが、偉大な作家の妻が夫の名で代筆しているというくだりには、フィッツジェラルドやらカミーユ・クローデルやら、その他もろもろの話を連想して、案外そうやって夫の名で作品を残している偉大な作家もそこそこいるのじゃないかなとか思ったりした。それも別に無念ともくやしいとも感じさせない落ち着きが、この作品から伝わってきて、私も落ち着いていられるのだが。