身体に悪いテレビ
◎さっき久しぶりにテレビを見ていたら、例の麻生さんの発言のことが話題になっていて、女性キャスターが「全体の話を聞くと納得できるところもあるんですけどね~」と、腰くだけというより頭がくだけているとしか思えないことを言っていた。
私はこの人の顔も名前も知らないが、何やらもう二度と言語能力も精神も絶対信頼出来ないと思ってしまった。
他のコメンテーターもえらい遠慮しがちで、「外国の反応が予想がつかない」とか心配している。そんなコメントしかできない番組が、一応ネット右翼の方々からなんかは、左翼偏重とか言われている、日本の状況の方が私はよっぽど心配である。
テレビがそんな及び腰だからなのか、政界の反応も信じられないほど鈍い。大阪市長の慰安婦発言のときも、知らん顔してトカゲのしっぽ切りした首相がまったく顔を出さないのは、今さらもう驚きもしなくて、本当に小心者といおうか小説や映画で登場する無責任で無能で臆病で愚鈍な王や殿さまや指揮官のタイプと言われてもしかたないんじゃないかと思うが、それよりましかましでないかわからないのが、東京都知事で、記者に質問されて「撤回したんでしょ? じゃそれで終わり!」とえらい剣幕で言い捨てて消えた。
本当に、見たくないものは見まいと決めているんだな。それですむわけがないだろうが。いろんな意味で。
この知事も前は(知事になる前は)これほどひどくはなかったように思うが、前の東京都知事の周辺には人をこのようにする瘴気がたちこめていたのであろうか。
私は権力を握った人が、皆堕落するとは思わないし、堕落しなくてはやっていけない面もあるだろうとは承知している。しかし最低、傲慢になり冷酷になっても、そうでないふりを人前でするぐらいの最低の礼儀作法か生存本能は持っていてほしいのだよな。最低でも。
そういうわけで、テレビを見ると本当にちょっとだけでもむしゃくしゃして、実に身体に悪い。まだしも、カツジ猫の、そわそわと落ち着かないまんまるお目目を見て笑っていた方がいい。