う、嘘・・・

◎あまりに忙しくて、ろくにニュースも見ていなくて、麻生さんが例の「ナチスに学んでこっそり憲法変えよう」（としか私には聞えなかった）発言を取り消したという話も、それですむのか、まさか、と思ったなりに聞き流していた。
しかし、ネットなどでちらちら読むと、「誤解された」「ナチスは悪い例としてあげた」と言っているらしいので、これはさすがに私の想像を絶したなあ。感心している場合じゃないが。

たしかにあの講演の内容は、ぐだぐだでさっぱりわからないが、いくら何でもあの文脈から「ナチスを悪い例としてあげた」とは、それはもう逆立ちしても死んでも絶対、読みとれないでしょう。
一応国語教育に携わって来た身としては、こういう弁明の方が発言そのもの以上に許し難いといおうか、日本語をがたがたにするとしか思えない。毎度同じくりかえしで恐縮だが、本当にこの人たちは、日本を愛しているのかね。どう考えてもこれは日本語へのレイプだとしか思えません。

麻生さんも悪い人じゃないんだろうが、せめて、こんな弁明を作文した人に「私の真意はこうじゃない！」と抵抗するぐらいの気概は持っていてほしい。安倍首相にもしばしば感じることですが、不勉強と小心はつながってしまうのだなあ。「蛮勇」さえも持てない小粒さを、愛していいのか憎んでいいのか、私はちょっと決めかねている。