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追いつかねば!

近くのスーパーで、マスクを作れると言って大判のガーゼハンカチを売っていたので、面白いから作ってみた。

そしたら、カツジに笑われた。

というのは冗談です。(ただ、あくびしてるだけ。)

ハンカチはもう何枚か買ったので、明日はまたちがうのでやってみよう。
作ると言っても、縦長に三つ折りして、髪をしばるゴムを挟んで折り返すだけ。一分もかからずできます。
マスクなんかつけなかったのですが、陽性でも無症状の人がいて、知らずにウィルスをまき散らしてることもあると聞いたので、そりゃいかんと思ってさしあたりこういうことにしました。

おなじみ、せやろがいおじさんも「出歩くな!」と叫んでいるし、こういう時にはとりあえず、人と会っちゃいかんでしょう。

私は実はこの「人と会うな」と強制される未曾有の事態を、けっこう快適に過ごしていて、何しろ私が戦争に反対する大きな理由は、団結とか何とかで人と密接につながらなくてはいけなくなるのが嫌だからっていうのが一番なんですよね。そのくらいだから、一人でいろ、という世の中は、そこだけとれば理想に近い。

ただ、この状況じゃコロナはもちろん、何か病気になったが最後、絶対に治療や手術はしてもらえそうにないから、とにかく健康を維持しておかないと死活問題だという緊張はあります。非常勤先の大学から給与がもらえなくなっているのは(働いた分の時間給ですから)厳しいし、このまま世間が不景気になって貧困層が追いつめられたら、きっとそれは私にも及んで危険がせまるという危惧もあります。何せ私は、どっかの自分たちだけもうけて無事なら弱い者は滅びてかまわんと、のんきなこと抜かしてる富裕層や上級国民ほどアホではないのでね。格差社会を今すぐなくせとは言いませんが、いわゆる底辺に生きる人たちのことを最低、最初に考えておいてあげないと、どんなに社会のてっぺんにいる富裕層でも、いずれ社会が崩壊して、こけら落ちておしまいになる。そのくらいのこともわからないで、富裕層やってるなんて、私に言わせりゃ信じられない。

私は経済のことなんてわかりませんが、かのリーマンショックの大恐慌の引き金は、たしかアメリカの貧しい人たちが住宅ローン返せなかったのが始まりだったんじゃなかったっけ。私は、だからずっとあれは、結局貧しい層を粗末にした、つけが回った結果だと思っていますが、ちがいますかね。

そういう心配は、とてもいろいろあるのですが、何しろこの何もかもが中止になって何もできない状況は、あえて言うなら私には痛くもかゆくもないし、することは山ほどあるし、孤独感なんかちっともないし。ああでも逆に、外に出られないで家族や仲間とずっと狭い空間にいなくちゃならないというのは、それは確かに地獄かな。

隣町のイオンの靴屋さんに修理を頼んでいた靴ができたというので、出かけて来ました。お店がほとんど閉まっているというのは聞いていたのですが、本当に全部閉まっていて、映画を見に行けないとくやしがっていたけど、映画館もとっくに休館になっていました。駐車場もがらがらで、見たことのない風景でした。
多分博多も北九州もこうだとすれば、私の近くの宗像の方がお店はほとんど開いていて賑わってるし、こちらがよっぽど都会に見えます。そうか、私がわりと平気で生きているのは、近場の状況がほとんど変化していないという恵まれた環境のせいもあるのかな。

猫のカツジの耳の中がはげて肉が出たようになっていて、以前、お医者さんが同じような症状を「悪性のガンかも」と言ったこともあるので(結局ちがったのですけど)心配して、その時にもらった塗り薬をつけてやっていたら、どうにか治って来たようです。よかったよかった。

あ、タイトルの意味はですねえ。私はだいたい、朝起きてから、猫の世話だの庭の水まきだの新聞読みだのしていると、ついつい朝食は昼近くになるのです。今日はいろいろ仕事もあるし、何とか早起きしたのですが、起きてすぐパソコンで原稿書き始めたらはまってしまって、遅くなり、朝食はありあわせにして、何とか昼前のいつもの時間に追っつこうとあわてていました。

まあまあいつもの時間帯に追いついたかと思ったのに、そこで気がゆるんでまただらだら過ごし、午後の仕事がまだ手をつけられていない。今度は、「まだ今日は終わらない!」を呪文のように唱えながら、夜中までがんばります。

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カツジ猫