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青だけの地図

明日、いやもう今日か、「北方領土の日」だそうだ。
以前、江戸時代の北海道紀行を調べていて、国後、択捉にも作者が行っているので、地名の註とかつけようと思っても、詳しい地図がないからわからず、国土地理院の地図を何枚か、いい加減に見当つけて取り寄せたら、はしっこに岬がちょっとあるだけで、あとは全部、海だけのが数枚あって、けっこう高かったのに、げんなりしたのを思い出す。

総理大臣だから森羅万象すべて担当してる」みたいな世迷い言を国会で口走った首相は、とうとうプーチンから、北方領土という言い方をすることも禁じられた模様だ。
これきり、あの島が返還されないことになったら、彼の責任も、それを首相に居座らせた私たち国民の責任も重いが、ある意味、島や領土は、なくすのも取られるのも、はっきり見えるからまだわかりやすいので、すでに彼は、水や種子や農作物やその他もろもろのものを他国に売り渡し、国の未来も人の希望もとっくに失わせてるからな。罪が重いなんてものじゃない。

正直、私は枝野さんも志位さんも好きだが、こんなにぐちゃぐちゃにこわしつくされた国と国民を、今の政権が放り出したあと、引き継いでもらうのは申し訳ない気がしてならない。
めちゃくちゃにしたあげくに放り出して、その片づけをしてる人たちにいちゃもんつけて、よりぐちゃぐちゃにするのなんて、民主党政権のときにつくづく見たものな。そこそこ立派な人たちを、もうあんな目に合わせたくないと、つい思ってしまう。

「他に人がいない」って、今の首相のことを誰かが言うたび、「あの人でなきゃ誰でもいい。猫のたま駅長の方が、まだましなレベル」と、私はよく答えたものだが、考えてみると、長期政権を維持するこつって、他人が受け取る気にもなれないほど、汚してこわして腐らせて、悪臭ただようものを抱きしめて「誰かほしい人いる?」って、でれーっと笑ってることかもしれない。そりゃ誰でも相続放棄したくなるからな。

国は美しいものだ。政治はすばらしいものだ。未来は楽しくて心おどるものだ。
それを、そう思えなくして、そういうものから目をそむけたくなるようにして、醜い危険なものにして、誰もが近づけないものにして、独占するしか守りようがないなんて、何という情けない総理大臣だろう。

気をとりなおして、また「野球天国」からの引用を。

ネットで見たら、この本、古本でまだ何冊か出てますね。1000円かそこらで買えそうですよ。昭和36年の刊行で、当時は200円だったみたい。

とぼけるな!

 

若さの衰えというものについて、ジョウ・ディマジオがみずからの体験を告白したことがある。
「…ボールを追ってスタートを切ると、脳が体に命令を出す。―つっこめ! かがめ! ボールをすくい上げろ! 内野へ投げろ! とね」
「それから?」と相手は聞いた。
「それから―」ジョウは言った。「近頃じゃ体のやつがきき返しやがるのさ。〈誰が? 俺がか?〉って」

いや、ディマジオじゃないけれど、今日も上の家の片づけにはげんだが、書類を整理していて、若い後輩の論文の抜き刷りなどを読んでると、立派すぎてもう自分が論文書くのがいやになって来る(笑)。
まあ、そうも言っていられないので、自分の資料もそろそろ整理はしているけど、間に合うのかしら。二月の予定、いろいろあったのだけど、キャンセルして仕事に励むしかないのかもしれない。

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カツジ猫