骨太が聞いてあきれる
切ってきて飾ったユリのどれかが、香りのする品種だったのか、ほのかにですが室内にいい香りがただよっています。本当にほのかなのですが、それでも心やすまります。ううむ、今度ユリの球根買う時は、香りをチェックポイントにするぞ。
庭ではバーベナが咲き始めました。うちの花々ってよそのお宅よりはどれも少々遅れるみたい。ご近所の庭ではすでに満開で、ピンクやなんかのきれいなのもあって、あーゆーのもほしいなあと、ちょっと食指が動いています。でもお金がない。カエルのポシェットと似合いそうな緑のベルトを買うのをあきらめたら、買えるかもしれない。
バーベナの黄色の方は、去年まではキンモクセイの木にからみついたりおおったりしていたのですが、今は私がキンモクセイを刈り込んでしまって、玄関前の小庭が空いてるので、どうやらそこを占領しようとしているようで、まあいいけど。これと、ジンジャーがあれば切り花にはほぼ絶対困らないし。
先日初めて、つんで来て神棚がわりの冷蔵庫の上に飾りました。
岸田首相やその周囲が防衛費を増強して「骨太の予算」とかいうたびに、むずむずする。
こんなところで引き合いに出すのは失礼すぎるし気の毒すぎるが、思い出すからしかたがない。昔、私がまだ現職のころ、論文指導していた学生の中に、優秀でまじめだが、ゲームやオタク方面にも詳しい男子がいて、私は彼に「ドラゴンランス戦記」を教えてもらったし、他の何人かと研究室でいっしょにロールプレイングゲームを楽しんだりしてた。
彼はお店でのゲームも得意で好きで(そう言えばUFOキャッチャーのアームの動かし方で景品をゲットする方法も私は彼から習ったんだった)、いろんなマシンを制覇していたが、一回それで最強のレベルに設定したマシンと腕相撲かなんかして、腕の骨を折った。研究室に出入りしていた学生たちは、リベンジしようとその店に行ったら、設定が低く変えられてたとがっかりして帰ってきた大男やら、反応はさまざまだった。中でもこれまた成績優秀、各方面に明るいが、シビアなコメントもする先輩の男子がいて、その腕を折った学生が実に筋骨隆々みたいなたくましい手足をしていたのを批評して、「細い骨にぶっとい筋肉がついてたってわけですね」と、ちょいバカにしていたっけ。今は皆、もうベテランの立派な教師になっているようだけど。
本当にそんなこと連想するのも彼らに失礼なようなもんだけど、岸田首相の「骨太な方針」を聞くと、どうしてもそのことを思い出すのよね。
年金切り下げ、農業も大学もろくにケアせず、賃金は上げず、福祉は削り、国民生活は疲弊しまくっている、この状況の上にアメリカから自衛隊も希望してない武器をおつきあいで爆買いしてるのって、どこがいったい骨太なんだか。それこそ、やせほそった骨粗鬆症みたいな骨格の上に筋力増強剤でもりあがった筋肉つけても、どんな試合に勝てるっていうんだろ。今、政府がやってることって、どこをとっても、絶対に「骨太」なんかじゃないって、ものすごく、ただ違和感しか感じない。