30度だって!
小説「山が」を電子書籍で出したろと思ってファイルを作り、パソコンを使わない友人用にプリントアウトしていたらプリンターが詰まって、初めて後ろを開けてひっかかった紙をつまみ出したりして、半日奮闘した。「村に」の紙本もほんとに数人の方だけに送る。それを郵便局にかつぎこんで、「ごめんね、切手はあるから料金だけ教えて」と頼んで、昔からの山ほど残ってた切手をかき集めて出すなどして、ひと仕事すんだとほっとして、ランチに行ったら、疲れたのか暑いのか、ふらふらして眠りそうになる。何か「黄昏流星群」の漫画に、美形のウェイターに熱をあげてイタリアンレストランに通う老婦人が、楽しい妄想にふけりながら食事中にフォーク持ったまま死んじゃうって、「ヴェニスに死す」のスケール縮小現代版みたような話があったよな、などと思いつつ、まあそのお店には別に美形のウェイターはおられませんので、ふらつきながらお店を出て車に乗り、ふとメーターを見たら、車外温度は30度だってさ。何よもう。
ようやく家に帰り着いたけど、くつろぐにも寝るにも、こんな猛暑に対応する服をまだ出していないのよ。しょうがないからカーテンしめて、ほとんど下着だけで昼寝してました。料理する気迫もなく、ありあわせのものですませ、すいかをかじって生き延びてます。このまんま暑くなるならまだいいけど、きっとまたうすら寒くなるから油断ならないのよねー。
ドイツが原発廃止したそうで、ラジオではまだこれからが大変だとか言ってたけど、まともな方向に向かってする苦労なら救いもあるよな。公人か私人かわからんヌエみたいな首相夫人が外国行って大統領に会って記念樹植えたりしてるわけのわからん国よりよっぽどましじゃなかろか。ちなみに私は首相夫人を見て、あなたが今ファーストレディとしてしなきゃならないことは、ご夫君に、そろそろやめたらと引導渡すことだろとひそかに思っていたのですが、まあ無理よね。あの妻にしてこの夫と考えとく方が無事そうだ。
そんなこんなで、ドイツに敬意を表するべく、ネレ・ノイハウスのミステリ『白雪姫には死んでもらう』を読んでます。ヒロインの刑事さん、凶悪犯と戦いながら牧場経営して馬の世話とかしてるんだけど、何というパワーなんだ。すごすぎて、もう劣等感も敗北感もわかないわ。
去年の買ったラグラスの鉢から、あきらめてたのにちゃんとまた葉っぱとしっぽが、ささやかながら伸びて来てうれしい♫