6月3日の報告をします
※遅く成りましたが、3日の「むなかた九条の会」の講演の内容です。
最初の石村先生は、若い時に結核を患い、戦争がもう少し長引けば徴兵されて死んだだろうから、二度、死からまぬがれたと最初に言われました。(今は八十五歳でいらっしゃいます。)
3.11.まで原発の問題に取り組んでいなかったことのショックと反省を述べられました。憲法の教科書にも原発の問題にふれたものはなく、東大の小林先生と言う方だけが「原発は憲法違反」と前からおっしゃっていたそうです。
また、行政法や環境保護の専門家も、訴訟技術の論文は書いてきたが原発に正面から取り組む分野がこれまでなかったそうです。
この現状を深く反省されていました。九条と反原発というテーマは今後の大きな課題だと言われました。
この後の部分のメモが今、手元になくて、簡単に書きます。
前から言われていることですが、憲法九条は、正面から改憲をしようという動きと、改憲しないままで中身を空洞化しようという動きが平行して攻撃がかけられています。
そして現在、まったく報道されていませんが参院でも衆院でも、憲法を変えるための委員会が毎月開かれていて、これはネットで公開されているので石村先生はチェックしておられるそうです。
そこの動きとして、今回の震災をきっかけに、非常事態を口実に特例法のようなかたちで人権も何も無視する方向がどんどん進んでいるそうです。
また中身の空洞化の方ですが、前回野田首相がオバマ大統領と会って、原子力利用について、国内でもしなかったような発言をしましたが、ああいう首脳会談で交わされた会話や約束が、もう変えられないように扱われるのは他国ではないことで、日本はそれを利用して国民に話さないまま外国の首脳との会談で交わした話を、既成事実にしてしまうことが多く、そうやってどんどん重要なことを変えて行ってしまうそうです。
メモが見つかったら、もう少し正確に書きましょう。もう一人の講師の堀先生の話は明日また書きます。
※それにしても大飯原発の再稼働、随分勇ましい事を言って抵抗していた近隣の首長たちはどうしたのでしょうか。考えを翻したのか諦めたのか、きちんと説明してほしいですね。