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ま、うれしい

玄関前においているライトストーン、日光を吸って夜に灯るすぐれものだが、最近一個が光らなくなった。もう十年近いから、電池が切れたのかと注文する気で忘れていたら、先日いきなりあかあかと光っていた。お、よみがえったかとうれしかったが、最後のごあいさつだったのか、それ以後また光らなくなった。あきらめて注文するかな。当分は雨が多いから、あまり状態を確かめられないが。

庭の木々が暴力的に茂りまくるのには恐怖を感じるほどだが、責任のないよその木々は心置きなく楽しめる。先日、猫のワクチンを打ちにいつもの病院に連れて行くとき、地平線までしたたる緑の洪水に思わず声をあげそうになった。花もいいけど緑も最高。これという用事もなく、どこまでも車を走らせられたら、どんなにぜいたくかと思う。

昨日は若い(私に比べれば。笑)人が来てくれて、いっしょに上の家の片づけにはげんだ。大海の一滴じゃないが、少しは前進したかな。まだまだまだまだ先は長いが。大きな袋いっぱいの大学時代からの古い手紙や書類を一気に処分したが、母からの手紙はつい残した。田舎の家からよこしたものだが、「あんたのおいてったリス(でぶ)が逃げ出して」とか書いてあって妙に笑える。どんなリスちゃんだったか、もう記憶の片隅にもない。でぶじゃないのも、いたのかしら。どーでもいいが、母は縁もゆかりも何もない慶応のファンで六大学野球に早大(これまた縁もゆかりもない)ファンの叔父とうつつを抜かしていた人だから(あの時代、女性の野球ファンなんて皆無に近かったらしい)、今ソフトバンクホークスに慶応出身の選手がなぜか増えてるのを、生きてたらさぞ喜んだことだろう。

父の日が終わったので、窓辺に飾っていた布袋様を上の家の仏間に引き上げた。せっかくだから記念に怪しい手作りをしたフェルトのスリッパに、古い荷物から出てきた、大昔のボタンを縫い付けてみた。いやーもう、こんなことをしているから、片づけも仕事も進まないんだよなあ。

断捨離新世紀(20)赤いスリッパと紫のカーテン

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カツジ猫