「グラディエーター」のリバイバル上映
今日までですよ~!
皆さま、私にだまされたと思って、ぜひ一度映画館でごらんになって下さい。
前にも書きましたけれど、映画館の大画面でなくては、絶対に完全な魅力はわからない映画です。
公開当時はCGの利用などが珍しく、そんなことが最初は話題になった映画でした。
しかし見直して、あらためて感じるのは、近日公開の続編や、最近の映画に比べると、いい意味でむしろ手作りの素朴な地味な力強さがみなぎる、それこそ切ったら血が出そうな、生々しい暖かい魅力です。
壮大で迫力満点でありながら、登場人物の息遣いや俳優たちの肌ざわりが、どの場面でもまざまざと伝わる、抱きしめたくなるいとしさがあります。
CGを駆使し、最新の技術を用いた続編(11月15日公開)を見たら、きっとあらためて、その手描きの絵本のような、手作りの古風でたしかな工芸品のような味わいにあこがれるでしょう。この映画の魅力は、そういう点で永遠です。
ちょっとした情報をいくつか。
主演のラッセル・クロウはオーストラリア出身で牧場も持っていて、馬や犬の扱いは巧みです。この映画での彼と馬の場面はだから心から安心して堪能できるすばらしさです。
さすがにトラは手なづけてないでしょうが(笑)、途中の山場で登場するトラさんたちは、イギリス(だっけ)やフランスから調達してきたようで、「襲いかかるよりも、すぐ寝てしまうので撮影に苦労した」「フランスから来たトラたちの性格が特に悪かった」との裏話に当時は笑わされたものでした。
字幕はあちこち変わっていますね。元老院議員のグラックスが大衆の人気取りをする新皇帝のことを「彼は思ったより賢いな」と言うのも「愚かな皇帝だと?」みたいに言い替えられてました。
私は公開当時つかれたように、感想もどきの小説を書きつづけて、今回それを紙本と電子書籍で自費出版する予定なのですが、これは本当に素人の稚拙な、その挿絵のイラストから(笑)。