「砂と手」シリーズ、もうすぐ続きます
昨日今日と、「砂と手」シリーズの第二冊、第三冊の原稿の最終校正をしていた。
昨日の第二冊「戦友」は、何だか疲れていて、かなりへたりながら、やっと仕上げた。分量はもっと多い第三冊「皇女」は、今日一日ではとても無理で明日までかかると覚悟していたのに、なぜか快調に仕事が進んで、夕方には仕上げてしまった。めでたい。さっそく担当のdynamis lifeさんに送った。今月中には出版にこぎつけたい。
Amazon用とブログ用の宣伝紹介文も作った。Amazon用の方を、紹介しておこう。イラストも少しだけ。
【戦友】
2000年公開の映画「グラディエーター」を見て感じたことのさまざまを小説のかたちで書きましたが、映画を見ていなくてもまったく問題ありません。収録された二つの話は、ひとつは波乱万丈、ひとつはほのぼの、どちらもローマ時代の軍隊や王宮が舞台で、「主従関係」を中心に、組織や上司や同僚などの人間関係の微妙さや面白さを描きます。ちょっとミステリー風の、友情やライバル、個人の能力や運不運の考察もあって、現代のあなたの日常を見直すのに役に立つかもしれません。
【皇女】
舞台は古代ローマ。豪奢をきわめた広大な屋敷に住む元老院の老議員のもとに、地中海の島から一人の青年が従者とともに訪れる。かつて皇女だったが都を追われて島で亡くなった母が残した手紙を読むために。陽気でテンポよく、音楽のように流麗につづられる手紙の数々が、しどけなさや笑いもまじえて次々にあらわにする母の人生。愛らしい少女が若い兵士と激しい恋をし、やがて別れて妻となり母となり、夫や弟を通して国の政治にたずさわって行く。華やかで危険な日々の中で、女性としての生き方に悩みながら、さわやかに厳しく貫かれた愛と孤独がまぶしい。映画「グラディエーター」のひとつの解釈として書かれた作品ですが、映画を知らなくてもまったく問題なく楽しめます。
どうぞ、第一冊「ローマ」に引き続き、ご愛読をお願いします。
ちなみに「水の王子」シリーズも、昔からの友人に、昨日どさっと送りました。届いたかと電話したら、「重い」というので、「すまんね、暗い内容もあって」と言うと、「そうじゃない。寝ながら読むのに、本が厚くて重すぎる」だってさ(笑)。それでも読んでるらしいから、いいや。