「砂と手」シリーズ第一冊
「砂と手」シリーズの第一冊「ローマ」を、クリスマスにAmazonで出版しています。
現物を取り寄せて確認してからにしたかったので、お知らせが遅くなりました。
まだ電子書籍はありません。作るかどうかも決めてません。何はさておき、紙本での全冊出版を急ぎたいので、電子書籍は作るにしてもどっちみち、しばらく先になるでしょう。でも今回は紙本がちょっとだけ安めなので、ぜひぜひご購入を。我ながらわりと、きれいな本に仕上がってます。
(なお、このブログの下部の宣伝では価格が0円になってますが、これはさすがにミスなので無視して下さい。価格は2,596円、ほぼ2600円です。)
内容その他は、まえがきを、そのまま引用させて下さい。映画をごらんになっていなくても、女性の生き方、子どもの成長、人生の目的、地方と中央、指導者の条件など、今も変わらぬさまざまについて、楽しく読んでいただけると思います。挿絵の一部もご紹介を。
「砂と手」まえがき
二〇〇〇年にリドリー・スコット監督の映画「グラディエーター」が公開された。
この映画の感想をdaifukuさんの運営するファンサイトで他の方々と語り合う内に、自分の見解や映画の魅力や解釈を説明するのに、小説のかたちをとった方が、わかっていただける気がして、長編短編さまざまな作品を書いて、掲載していただいた。
その後退職して新しいサイトを作ったときに、それらの文章を移行してずっと公開していた。
今回、二〇二四年に同じ監督によって続編が作られることになった。
私のこれらの作品の中には、映画の前日談や後日談も多く含まれる。続編が作られる以上、それとは異なる設定の前日談や後日談も新しく生まれるだろう。混乱を避けるために、現段階で、私の作品はあくまでも二〇〇〇年公開の映画に基づく見解や解釈であることを確認しておきたくて、出版しておくこととした。
私は二次創作やファンフィクションは洋の東西と時代を問わず、小説の形式として基本的に存在するものと考えている。これらの作品は小説のかたちをとった、映画の批評であり鑑賞文であるのだが、小説として読んで楽しんでいただけたら、それはそれでかまわないし幸福でもある。
当時のファンサイトで語り合った方々とはdaifukuさんをはじめとして、ほとんどの方にお目にかかったことはないし、現在の交流もない。どこかで、これらの本を目にして思い出して下さったら、それもまた嬉しい。(2024.10.20.)
無事に全冊刊行できることを今は祈るばかりなのですが、ともあれこうして年内に第一冊の出版にこぎつけたことは、「水の王子」シリーズの完成出版とともに、幸せだったと思っています。あらためて制作に大きく力を貸して下さったデュナミスライフ(dynamis life)さんに深く感謝しています。
ブログなどで前に読んだ方も、初めての方も、どうぞお楽しみ下さいますよう。
最初には全作品の解説、最後には全冊の予告もつけています。なお、著者紹介の私の写真は、毎回、執筆当時のもので、もうめちゃくちゃ若いですが、笑ってお許し下さいませ。