トヨタマヒメ降臨
私の日本神話をネタにしてぶっとんだ小説「水の王子」の読者で、トヨタマヒメのファンの男性が、ドライブしていて、トヨタマヒメの神社を見つけ、はまって時々行かれているようです。私もいつか行きたいなあ。
ただ、私の小説では神話のトヨタマヒメとはまるでちがった設定になっているので、女神様はお許し下さるかどうか。神話では彼女は海の神の娘で、山幸彦のホオリと結婚してウガヤフキアエズノミコトを産み、これが天皇の系譜につながるという、名門、正統、たいそう立派なお方です。私の小説では、とても重要な役割なのですが、それとは似ても似つかないありようで、ウガヤフキアエズノミコトも、彼女とは関係なく、怪しげな極彩色の鳥になっちゃってるのよね。
堂々たる身分のお方なだけに、面白がって笑って見逃して下さるといいのですけれど。
それはさておき、その佐賀県のトヨタマヒメ神社は、ナマズもご神体らしく、美肌のご利益もあるとかで、いろいろ魅力的です。彼の撮ってきてくれた写真を見ても、ナマズがかわいいの。夏休みにお出かけになってはいかがでしょうか。神社の方があきれられるかもしれないから、私の小説のことはくれぐれも内緒でね(笑)。
そしてパンフレットには載ってない、このきれいな絵は、彼が境内を散策していて、横道か裏道で発見したものだそうです。トヨタマヒメ、とってもきれい。でも、ナマズだけでなく、龍がいるのは、彼女の本体はこれで、お産のときに見ないでと言ったのに夫のホオリがのぞいちゃって、この姿を見られて恥じて、子どもをおいて海に帰っちゃうのですよね。でも、この龍も、めっちゃなまめかしくてきれいに描かれてるじゃないですか。