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あかん

今日は暖かいらしいから、一日をせいぜい有効に使いたいのだが、どうかなあ。

隣りの土地は完全な更地になった。家は土台もあとかたもなく、数本あった木も根元からきれいに切られてなくなっている。野良猫が数匹、所在なげに、隅っこに座っていた。

こうなると、自分の家の庭を、ざっとでもきれいにしておいてよかったと、つくづく思うよ。遠くからでも、丸見えだもんな。

この前、宅急便のおじさんの悪口を言ったけど、ついでに言うと最近の電話セールスは、つかまらないと思うからか、もろ、夜にかけて来るのが信じられない。夜の7時とか過ぎても平気で、保険や健康食品の勧誘をして来る。「夜は、ちょっと…」とか「今、食事の準備中で」とか言うと、「すみません、あらためます」とか言って切るけど、どういう感覚なんだろう。

例の受験生殺傷事件のニュース、報道もつつしんでいるのか、あまり情報も入らないけど、「医者になりたかった」「成績が下がっていらついた」とか、ナイフやノコギリやガソリンを買って準備したとか、いや、そういう問題じゃないとは思うけど、陳腐すぎてモノマネすぎて、独創性も新鮮さもどこからどこまでカケラもなくて、ただもう「あかん…」と、つくづく思う。

大阪のクリニックやら、その前のいろんな事件やら、犯人たちは皆、似たような事件の記事を集めてたとか、ガソリン買って運んだとか、そういうの聞くたびに、変にまじめで、いじましくて、情けなくって、よくもまあ恥ずかしくないなと思ってしまう。その、ちまちまさが、貧乏たらしさが、ダサさが、芸のなさが。

そしてまた、政府もさ、「警備を厳重にする」って、試験場前の、大学の外の街路で起こった事件を、どう警備で防ぐんだよ。まさかと思うが、どうせまたそれで、大学の負担増やして、予算もつけずにいろんな仕事を増やして、対策したってことにするんじゃないだろうな。

被害者の気の毒なのは、もう言うまでもないけれど、加害者の家族のことを思うと、これまた、きつすぎる。さっき書いたように、加害者は小心でまじめな性格だと思うから、どういう家庭でどういう育て方をしたにせよ、家族もそうおかしな人たちだったとは思えない。(むしろ、おかしな人がよっぽど回りに誰もいなかったんだろうなとさえ、考えてしまう。)さぞかし衝撃で混乱しているだろうと想像すると、ただもう、身につまされる。

あかんと言えば、別の意味で、「あかん」事態に悩まされている。この夏、体調がよくなくて体力が落ちてるせいもあるんだろうとは思っていたが、それだけではなく、ペットボトルや調味料のパックや猫のエサや、その他の蓋が固くてなかなか開かないし、切れないし、破れないものが多い。メーカーによって、すんなり開けられるものもあるから、ついそういう商品を選んでしまうようになる。

私は今、そんなに仕事に追いまくられてはいないから、まだいいけど、朝のせわしない時に、猫のエサをやろうとしたり、調味料の封を切ろうとしたりするときに、ものすごく開けにくくて手こずって、無理に開けると中身が飛び散って外出着を汚すとか、もう本当にメーカーに殺意を感じる。
それでなくても、握力の弱くなる高齢者や障害者に、絶対に開けられそうもない、ぎちぎちの固いキャップにすることに、どれだけの、何の意味があるんだろうね。

前に、猫のエサのことでも書いたけど、いくら中身の担当者が、おいしくて安いものを工夫して作っても、こんなに開けにくい、ついでに言うと洗いにくかったりする包装やケースの担当者がバカで手抜きで怠け者だったら、中身の担当者の努力も全部無駄になるんだよね。メーカーは、そういうことを、どのくらい気づいているのやら。

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カツジ猫