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イワシの買い占め

正月飾りを片づけて、節分仕様に切り替えつつある。
ありあわせのもので、つつましくすまそうと思っていたのだが、次第に節分飾りがいろいろ売り出されていて、しかも、わりと千円単位で安いので、ついついネットで買いこんでしまう。ヤバいぜ。ものが増えるし、金は減る。

最初のころ、ありあわせですまそう精神で、庭先においたのは、昔から田舎の実家の、茶の間の置き床に載せてあった、鬼瓦。どうやってわが家に来たのかは、まったく知らない。実は田舎の荷物を引き上げるときに、鼻が欠けてしまって、ボンドでくっつけてある(笑)。まあ、よく見ないと(見ても)わからないし。

ずっとキッチンの棚に適当に置いていたのだが、ちょっとデビューさせてみた。せっかくだから、植木鉢を新調し、安い花で囲んでやった。

こちらは、いろんな作家の方が作った節分のガーランド。とてもちっちゃいが、インパクトがある。さしあたり、玄関の壁にとめて競演?させている。

節分というと、イワシの頭をヒイラギの枝にさして魔除けにするわけで、その紙細工もいくつか出ている。お正月のしめ縄と同様に、上の家の玄関と下の家の玄関のドアにくっつけようと購入した。これも、小さいけど、安いのよ。

ところがさ。紙細工が主の、この手の飾りの中で、古布で作ったイワシのぬいぐるみが一つ出ていて、あらー、ほしいと思って注文したら売り切れてて、残念!と思っていたら、昨日、同じ作家さんか別の人か別の店か、同じようなのが、またいくつも出ていて、大喜びで注文した。古布の模様がいろいろあるので、どれにしようかと物色して選んだあと、もう一つぐらい買っとくかと、注文しようとしたらば、ほんの数分もたっていないのに、どれもこれも「売り切れました」だって。文字通り、飛ぶように売れてるのよ。それこそ、千円台で安いしね。

そうなると、こっちもあわてて、売れ残ってるのを数点ゲットしてしまった。我ながらあさましい。

これはイワシだけだから、ヒイラギの枝もどっかで調達しなければならない。鉢植えを探して庭に植えたろかと、ちらと思ったが、もうそんな場所がないので、造花の葉っぱを注文しとくことにした。それをくくりつけて、窓に飾ってやる。
余ったら誰かにあげてもいいとか思ってたけど、色違いの手作りだし、何だか全部ひとりじめしそうで、自分の物欲にうんざりしている。

ところで昨日は(一昨日か?)トンガの噴火の津波とかで、夜中近くからラジオはひっきりなしに、そのニュースをくり返し、「すぐに避難して下さい」と懇願していた。「海の様子を見に行こうとしないで下さい」「津波が数十センチの高さでも、足をとられて人は立っていられません」「船が気になるかもしれませんが、見に行ったりしないで、避難して下さい」「家でないと情報が聞けないと思わないで、避難所に行けば情報は得られます」などなど、アナウンサーたちは必死で説得しつづけていた。

おかげで被害も出なかったのはよかったが、同じアナウンスのくり返しを夜っぴて聞かされている内に、これは海のそばに住む家族や高齢者を避難させようと本気で思うなら、絶対に「ペットをどうするか」を指示してくれないと、効果はないぞという気がした。

東北の震災のとき、猫や犬と別れ別れになった人たちはすごく多かったわけだけど、今やペットも家族だから、それをどうするのかの対策や示唆がないと、特に一人暮らしの高齢者は、ペットとともに家で死ぬことを選択するだろう。私だってそうだから。

無理なのはわかっているが、動物を連れて行っても、どこかで保護してもらえる施設があるとか、避難所が何らかの対策をしているとか、はたまた個人でどのように対応したらいいか教えてくれるとか、そういうことをアナウンスしないと、家を離れない人が多いんじゃないだろうか。国でも自治体でも、ふだんから、そのような対策も考えておく方が、現実的ではあるまいか。あるいは、「いざとなったらペットは見捨てなさい」という教育をすることもふくめて。たとえば、この文章の最後の方で、飼い猫より人間を優先する老婦人の選択も、ひとつのあり方ではある。そういう現実を予測し、注視し、考えておくべきだ。そうでないと、結局、住民を家から引き離すことはできないだろう。

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カツジ猫