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えっ、びっくりした

映画を見に行くのや何かで、ここ数日たまっていた山のような洗濯物を片づけ、小さな方のお鏡餅の雑煮もどきを食べあげ、燃えないゴミの袋も出して、昼近くやっとパソコンの前に座ってメールの返事を書こうとしていたら、左側の横からぬうっと恐竜のように、猫のカツジの頭が目に入って来て、ぶっ飛びました。

猫の割にはこいつ、私が新聞を読んだり本を読んだりしている上にはやって来ないし、ごはんをのぞきにも来ないし、それでもたまには来るのですが、パソコンを打っている時にキーボードをのぞきに来ることはなかったのです。多分初めてじゃないのかな。

「あらーまあ、どうしたの」と抱いてやったら、面白くもなさそうな顔をして黙って抱かれていましたが、いつも寝ている隣の椅子においたら、今はそこでくるんと丸くなって、大きな貝殻のような姿で寝ています。ときどき、手を上におくと、丸まったまま伸びをするのか、マナーモードの携帯電話みたいにぶるぶるぶると小さく振動したりするのが面白い。

昨日の夜は寒そうだったので、叔母の遺した数十万円したとかいう、わが家では一番高い品物かもしれないカシミアの毛布を、二千円ぐらいの薄い安物の毛布の間にはさんで寝たら、ただもうひたすら、ものすごく暖かくてぐっすり眠れたのですが、カツジもその余波で熟睡しすぎて、なんかおかしくなったのかな。

いい品物というのは、たしかにものすごいのですね。母が亡くなる少し前に老人ホームで使うのに買って持って行って、未使用のままになっていた、超高級(と言っても何万円とかしたわけじゃない。多分何千円ぐらい?)な歯ブラシを去年のいつごろかうっかり使いはじめたら、もういつまでもへたらないし、多分半年ほど使っても変化がない。いつもはホテルや旅館から持ち帰った使い捨て歯ブラシなどですましてるので、その耐久性の差が恐ろしいほどです。たしかに、こういうのを体感すると、上等のものを買うのが結局は得なのかもしれないと思い知らされますねえ。

例のハガキを使い尽くす作戦、昨日ちょっと残りのハガキを整理して、一月に出せそうなおめでたい絵柄、二月まで使えそうな、雪景色や梅の花のものを集めました。これを使ってしまったら、いよいよハガキ作戦は山を越すかもしれません♪

写真は、お正月に机の上に飾っていた花です。今もまだ枯れないでほぼそのままです。とてもきれいなのですが、この白い花が雪か粉のように散って下に広がり、カツジがエサを食べるとき、ちょうどしっぽがその上に乗るので、彼がしっぽに粉砂糖のように白い花をまぶしたままベッドにやって来るのがね。払い落としてやるのですが、そうすると彼はごきげんななめになるし。

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カツジ猫