さみしいよ

この前クリーニングを受け取りに行ったときに、毎年軒先に巣を作るツバメがまた来ているようで、親鳥の顔が見えた。店の人は以前カラスに襲われて、巣も少し壊されたから心配してたけど、帰ってきてくれてよかったと言っていた。一時期、空の巣をすずめが使ってたそうだけど、使うのが下手で、ごみをいっぱい落としてたそうな。

それじゃ、そろそろ近くのスーパーの入り口にも来るなと期待していたら、どうもそこはツバメに来てほしくないのか、お客さんから文句でも出たのか、巣を全部こわしてなくしてしまっていた。だから、今年は親鳥もヒナも、影も形も見えない。さみしくってしかたがない。

そうしたら、そこの避難民？だか何だか知らないが、これまた近くのコンビニの軒にいきなりツバメの巣が出現していてびっくりした。しかもここは屋根が低いから、背の高い人が手を伸ばしたら届きかねない位置なので、何だかどきどきする。驚かせないようにスマホで写真を撮ったが、三羽並んで見下ろしているヒナたちの顔はこの写真じゃよくわからないかもしれない。

でも、拡大したら、ちゃんと顔も見えるはず。毎年同じこと書いてるが、私、「くちばしの黄色いやつ」という若者への蔑称が、このツバメのヒナの顔をよく見て以来、しびれるほど好きになっちゃった。顔の割に大きな口の周辺の黄色いふちが、そりゃもう、生意気そうで、えばってて、かわいいったらない。閉じてるときが、特にいい。よそさまの写真をリンクしとこうかな。これとかね。

そう言えばウグイスの声も今年はほとんど聞かないまま。これまた淋しいよ。

淋しいついでに言うと、キダタローさんが亡くなったのもなあ。そりゃどんな人も、いつまでも生きてるわけがないことはわかってるんだけども。しゃべりも、生きる姿勢みたいなのも、何もかも大好きだったのに。

それに比べて生きてるやつはどいつもこいつも、という言い方もどうかとは思うが、野田聖子議員は「少子化の一番の問題は国のために戦争に行く者がいなくなることだ」とか、あのー、少子化をくいとめなくちゃならないのなら、そういうことは嘘でも絶対言ったらまずいことじゃないかと思うんですが。そんなこという政治家が実権握ってる国で、誰が子ども生む気になるかよ。ニワトリじゃあるまいし。

マイナンバーカードはありふれた詐欺で悪用されて、どこかの市会議員さんとか二人ぐらいがスマホをのっとられて何十万円の被害を受けたというのに、河野大臣はまだ強行しようとしてる。正気の沙汰とは思えない。このカードがまだできかけたばかりのころ、国会で山本太郎議員が、「このカードが悪用されて被害が生じたとき、その保障はするのですか」と質問したとき、結局「保障はしない」と答えたんだからね、政府は。死んでも忘れないし、そんな爆弾みたいなカード、恐くて誰が使ったり持ち歩いたりするかっつうの。

これに限ったことではないが、ここしばらくの日本の政治や政策って、ろくに練りもしない段階でとにかく何かをスタートさせて、失敗や事故は起こしながら修正して行く、その間に出た被害や犠牲は無視する、って姿勢だもんな、もうすべて。何かやるなら、一応、まちがいは絶対にない、という水準まで持って行ってから実行実施しなよ。そもそも、その前に世間や皆が、こうしてほしい、こうなったらいいなって言い出して、その声が高まって煮詰まったことを、希望通りにかなえろよ。超かんたんなことだろうに。それをさ、だーれも望んでないことを、空中楼閣みたいに決定して、むちゃくちゃ無理して押しつけて、無駄な金使って混乱を招く。どう考えてもバッカじゃないの。

そう言えば、昨日の深夜番組で、いや今朝の番組だったっけ、コメンテーターが「ニーサはやめといた方がいい。日本人には向いてない。銀行預金が利子低いからって、投資で儲けようなんて、投資には損失もつきものってことさえ感じないまま始めるなんて危険すぎる」とか言っていた。それを聞いててマジ笑ったんだけど、ニーサなどに支出してると、もともと少ない生活費がきちきちになりすぎて何も買えなくなるから、消費が伸び悩んで不景気を招くんだとさ。みごとすぎる悪循環にひたすら笑っちゃう。

だいたい賃金をあげず、生活を苦しくしといて、「預金より投資を」と誘導しようとするなんて、話がさかさまの悪手でしかなかろうが。投資でもしたくなるほど、余裕のある生活を皆に保障する方が先だろうに。まるで生活保護世帯の隣にパチンコ店を作るようなもので、絶対うまく行くはずがない。