1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. どうも、よくわからない

どうも、よくわからない

多分一昨日でしたか、お天気がよくて暖かだったからか、どこからか車でいらした方が、隣りの空き地(住宅があったけど、今は更地になって不動産屋さんが管理している)に、たくさんエサを運んで来て、野良猫十数匹にやっておられました。

ときどきそうやって見えておいでのようですが、先々どうなさるおつもりか気になっていましたので、こちらの庭から声をおかけして見ました。特に険悪な空気にはならなかったですが、さりとて友好的という雰囲気でもなかったです(笑)。

一応、地域の組長さんにご報告の手紙を出しておきましたので、個人名など一部を省略してこちらにも転載しておきます。

いつも大変お世話になっています。

 

昨日、Tさんのお家があった空き地に、年輩の男性と若い女性のお二人が見えて、野良猫たちに、たくさんのエサをやっておられました。

 

一度お尋ねしてみたかったので、「その猫たちをどうされるか、何か予定がありますか」と聞いてみました。

 

男性のお返事は、「この猫たちをどうするかは、地域の人が話し合って決めるべきだ。自分たちは宗像市にいるがこの集落の者ではない。Tさんとの知り合いで、その関係でエサをやりに来ている」とのことでした。

 

「組長さんもいろいろと考えて下さっている。ご相談やご連絡をしたいので、お名前と連絡先を教えていただけないか」と申し上げたら「携帯の番号も他人には教えない」とのことで、名前もおっしゃいませんでした。「TさんかSさんにお尋ねしたらわかるでしょうか」と言っても、お返事はありませんでした。

 

「このままだと、どんどん猫が増えてしまうし、糞害などの被害も出て迷惑している人が多い。せめて全頭避妊をして、一代限りにしたら、地域で面倒もみられるかもしれないが、そういうこともご相談できないか」と申しましたら「地域が決めることだ。それでお金を皆で出していいということなら、30万なら30万かかったというなら、それを教えてもらったらいい(出すとか負担するとかいう明言はなかったです)。市に頼むか、ネットで相談するということもある」と、おっしゃいました。

 

「組長さんも大変努力して方法を考えておられるが、自治体は今このような問題には対応しない。ネットで愛護団体などに相談するにしても、私たちがボランティアで手術の会場や体制作りをするなど、大変な労力がかかる。特に最近では、迷惑をかけられて猫に反感を持つ人が増えているから、金銭的にも時間的にも、協力はなかなか望めない。何匹かでも連れて帰って飼っていただくこともできないだろうか」と言うと、女性のかたが「こんな大人の猫は連れて帰って飼うのは難しい」とおっしゃいました。

 

「それぞれのお宅では猫よけのためのグッズを買ったり、大変なお金と手間を使われている。これを各戸でやっているのは無駄な気もするし、あなた方も加えてどうするか皆で考えたい。このままでは、その内にどなたかが毒を置いたり罠をかけたりする可能性もあるし、虐待を生むかもしれない。何とか増やさないですむ方法を考えたい。このままでは猫嫌いが増えるし、猫にとっても不幸だ。金銭的時間的な協力を頼んでも、むしろ各戸からは今かかっているお金を責任者に請求したいという声さえ出るかもしれない。私自身も一びん千円もする忌避剤を毎日まいていて、年金生活者には大きな負担だ。少し前ならまだ何とかなったかもしれないが、今これだけ猫への反感が強まっている状態では、とても里親も見つけられない。とにかくご連絡ができるようにしておいていただけないだろうか」とくり返したのですが、教えていただけないまま帰られました。

 

私は以前にこの野良猫の子猫二匹を物置で育てて、よいお家にもらっていただいて、今は幸福になっています。でも、もうそういうことは体力的にも無理だし、何しろ数が多すぎます。十数匹は確認しています。毎年子猫が増えて行くし、寒い中、エサをきちんともらえないのは、猫たちも本当にかわいそうです。

 

地域でエサをやるのをやめれば、元気な猫たちは移動するでしょう。残された高齢や病気の猫が一匹か二匹なら、そのくらいなら私も面倒は見られるかもしれません。しかし今の状態ではどうしようもありません。

 

機会があれば、エサをやりに来る人とはまた話してみますが、いつになるかわかりません。エサをやっておられて、最近、組を抜けられたSさんにも、お話をしてみたいと思ってはいます。

 

あとは、ネットで無料で避妊をしてくれる運動をしている組織と相談してみるのもいいかしれません。「みなしご救援隊」というところの活動が有名です。代表の中谷さんという女性は厳しい方で、こちらもそれなりの体制で会場その他を保障することが求められそうですが、相談すれば何か方法はあるかもしれません。「みなしご救援隊」で検索すれば、活動の様子がわかります。

 

私は去年からあまり体調がよくなくて、何のお手伝いもできないのは心苦しいですが、この件についての協力が何かできればします。このことで地域が対立とか分裂とかすることは避けたいし、組長さんお一人にご苦労をかけてはいけないと思っています。

 

何かあれば電話でもメールでも下さい。

 

コロナで大変な時期にさまざまな組のためのご活躍とご尽力、本当に感謝してもしきれません。どうぞ無理をなさいませんように。

 

なお、この私の手紙は、どなたに見せても公開されても配布されてもかまいません(メールアドレスだけは内緒にして下さい)。

 

  2022年2月28日           八組 板坂耀子

 

今回初めてお話したのだから、無理もないかもしれませんが、私は本当にこうやって、避妊もしないで、毎年何匹も増え続ける猫たちにエサをやりに来られる方々の、ご心境や使命感がよくわからないのです。

先日、凍りつくような寒い日に、一匹だけ具合の悪そうな年取った猫が、空き地のそばでじっとしているのを見たとき、本当に胸がかきむしられるようでした。私の体調が許す限りは、これからこの猫たちをどうするのか、絶対に何かしなくてはならないと思いました…できるかどうかは知りませんが。

いったいこうして、関わりを持とうとされないまま、他の集落までエサをやりに見える方々のお気持ちというのは、どういうものか、どのようにご協力をお願いするのがいいのか、私に直接会ったりメールしたりできる方々には、ぜひともお聞かせいただきたいぐらいです。

このままの状況では、猫たちだけではなく、地域にとっても、本当に救いがありません。

それはそうと、ちょっと目を離しているすきに(笑)、キッチンのシクラメンは、何と五輪も花を咲かせていました。しかもつぼみもまだ二つあるよう。
 この数年間、まったく花をつけなかったのにですよ。何も特別なことはしておらず、毎日水をやっているだけなのに。何だかちょっと気味が悪いぐらいです。まあでも、ここは素直に喜んでおくか。

「ハワイファイブオー」のDVD、安かったのに、ちゃんと見られてもうけものをした気分です。スティーブの恋人はやっぱり海軍士官?のキャサリンがいいなあ。しょーもないですが、二人の携帯がキッチンのテーブルの上に並べてあって、大事件が起こって同時に鳴って、二階でベッドにいた二人が下着姿で階段をかけおりて来て、それぞれの携帯をつかんで、ちょっと離れて、それぞれ慌ただしくズボンをはきながら、「はい、すぐ行きます、十分で」「五分で」とか返事してるとこなんか、最高に好き。キャサリンが「任務だから」と中東に行くことを告げてさっさと旅立つとことかも含めて、これまでの「待つ女、旅立つ男」の枠にはまらない快さがある。

青木祐子「派遣社員あすみの家計簿」も本屋で見かけて、つい買って読んでる。うーん正規採用と派遣社員の実態がすごく伝わって来て面白いけど勉強になる。若者たちの苦境やがんばりが、大変なのもわかるけど、一方的に正社員や従来の企業形態がよいというだけじゃなくて、新しい社会や企業や家族のあり方が、すごく流動的で刺激的だ。こういうのって、野党の議員や、その支持者は、絶対に目を通しておくべきだと思う。

Twitter Facebook
カツジ猫