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ばんばんばん!

ゆうべ、わが猫カツジは何だか妙に興奮して目をキロキロさせていた。ちゅーるはもらうし、ブラシはかけてもらうしで、気分爽快だったかもしれない。それでも夜中過ぎには私の顔の横で眠り、私も眠った。テレビはつけっぱなしていた。

しばらくして、何かを何かがぶったたくような音で目がさめた。しょうもない夢を見ていたような気がする。ねぼけまなこを開いてみると、おぼろな常夜灯の中で、カツジがテレビの画面を肉球でばんばんぶっ叩いていた。 
 どうしたことかと目をこすったら、ゆうべはNHKが、上高地かどこかの四季の映像を流していて、そりゃーまー、カツジが興奮するのも無理がないかと言いたいぐらい、画面いっぱいに、ネズミだかリスだかの小動物の巣が映っていて、穴から数匹のその動物が出たり入ったり、ちょこちょこちょろちょろしているのだった。カツジは夢中で、その動くリスかネズミかの上をひっぱたいているのだった。

なかなかすばやい動作で、まだ若いなと私はちょっと感心していた。先日、トラックの爆走の映像にびびったトラウマはどうやら完全に払拭されたらしいと、そこは安心した。

まかせちゃおけんて(笑)

 ネズミもどきの映像はすぐに変わってなくなったが、カツジはあきらめきれないらしく、それからも上高地の美しい紅葉の山々の風景をじっとにらみ続けていた。つきあってられないから、私は早々に寝てしまった。

でも、あんなに狩りに夢中になるからには、それらしいおもちゃを奮発して買ってやってもいいのかもしれないなとか、その前に私ももっと猫じゃらしで遊んでやるべきなのかもしれないとか、ちょっと考えてみたりしている。

昨日はその前の深夜番組で、新大関琴の若の特別番組をやっていた。先代の父の琴の若も登場していた。母がいつも、この先代を見て「顔も身体もきれいなお相撲さんやねえ。はよ横綱になって土俵入りを見せてほしいのにね」と言っていたので、ついなつかしく、ながめてしまった。しかしこうして、母や祖父母たちの好きだった力士やアスリートの思い出がまつわることも時の流れとともに否応なく減っていくのだろうな。そう言えば、うちによく遊びに来ていた同級生の男子は、私よりも母と話が合って、「おばちゃん、何でかな、おれは国松が一番好きや」と巨人の国松外野手のことをよく口にしていたっけが、もうそんなことを覚えている人も私ぐらいしかいないだろう。

え、ていうか、今検索したら国松選手って、お菓子会社の社長さんになってたのか!

とか書いてたらまちがえて途中で投稿してしまったので、あとでまた、続きを書きます(笑)。

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カツジ猫