1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. ぷはあ~

ぷはあ~

腰痛は治ったような治らないようなだし、授業はいろいろ面白くなるし、放置しっぱなしの庭には、勝手に花が咲き乱れるし、映画「グラディエーター」関連の小説もどきの自費出版本は、表紙のデザインその他で迷いまくりだし、アニメ「忘却バッテリー」のテレビ放映は再開されるらしいし、何かまだあったな、とにかくすること多すぎで、仕事をしたらそれだけごみも出て家は片づかないし、あれこれあれこれ、もう煮詰まってお手上げ状態。七転八倒だか二転三転だか知らないが、もうこの年になって、体力落ちてて、やるこっちゃないよなあ。それでバテて、ベッドにひっくり返ってると、外出しない分、足が退化して、よろよろ歩きになってしまいそう。

前回書いたNHKの「映像の世紀」のこともずっと書きたいんだけど、今そんな陰々滅々の話聞いても、というか読んでも皆落ちこむだけだろうしなあ、と思うとつい指が鈍る。

海のかなたでは、トランプ氏が、ものすごい人事をしはじめているようで、要職の候補が皆辞退する(したくてするんじゃないよ。身内からも「あれはヤバい」みたいな批判が多すぎてらしい)かしそうだとか、その「問題ありすぎる」経歴の問題のすべてが、レイプや性犯罪疑惑だというのも、何だかできすぎていて、笑ってしまう。

笑うと言えば、今日マッサージのお店で見た週刊誌で、林真理子氏が、「トランプが当選して、眼の前が真っ暗で夜も眠れない」(この通りの文言じゃない)みたいなことを書いてるから、林さんでもそうなのかと思って先を読んだら「何で安倍首相が死んでしまったのか。彼がいたら、まだトランプと太刀打ちできただろうに」と続いたから、ずっこけて笑ってしまった。

私のアベ元首相への見解は最近定まって二度と動かないと思うが、どこでこんなに林さんと差がつくんだろうな。
 先日は、林さんは、この雑誌の同じコラムで、朝ドラ「虎に翼」が大好きで目覚ましかけて早起きして欠かさず見ていたけど、「おむすび」は、もういいかと思って目覚ましを解除して、見るのをやめて脱落したと書いておられて、お友だちともあのドラマ(虎つば)が大好きで鑑賞会をしたみたいなことがあったので(細かくはちがうかもしれないが、大筋はそういう感じ)、そんなにはまったのかと思っていた。で、憲法のよさの再確認を主軸としたあのドラマが好きで、改憲命のアベ首相が好きというのは、どこでどうつながるんだろうと思いつつ、やっぱりそこが林さんだなとも思った。別に嫌いじゃない(笑)。

実は私も同じころ「おむすび」から脱落しかけていて、まあ深い理由もない、「虎に翼」への集中ぶりが異常だったのだし、そのころあまり「おむすび」の評判がよくなかったから、悪口言うのはひかえていた。
 最近ちょっと評判がもちなおしているようだから、周回遅れの批判を書くと、私が脱落しかけたのは、皆のようにギャルがいやとかそんなんじゃなくて、実は地元の田舎のフェスティバルで、ギャル仲間とヒロインがダンス(パラパラ)をして会場を大いに盛り上げるというくだりで、文字通りどっと疲れた。素人芸という設定だから、そこがリアルなのかもしれないが、それにしてもフェスで全会場が盛り上がるようなダンスには、どこをどうしても見えなかった。私はこういうのが、ものすごく疲れて、こたえる。

田舎の村祭で、夜中まで盆踊りに興じていた子ども時代の感覚からして、田舎者をなめちゃいかん、盆踊りのパワーや熱気を知っている田舎者が、あんなちょろくて薄っぺらい素人ダンスに盛り上がれるわけがないし、撮り方も踊り方も見せ方も手抜きで手抜きで、見てらんなかった。大衆の熱狂をなめるんじゃねえぞと思った。

もう大昔、日本のミュージカルやダンスが今とは比べ物にならないぐらい未熟だったころ、「劇団四季」の多分初公演じゃなかったろうか、「コーラス・ライン」の舞台を見たことがある。すべてが、すごく好きで夢中になったのだが、唯一ノレなかったのは、ヒロインのダンサーが「踊りたいの~」と情熱をほとばしらせて、長時間ひとりで踊りまくる場面(なんちゃらミラー、みたいなタイトルのやつ)で、「あー、ここは、この人がものすごくうまく踊ってると思って見てなくちゃいけないんだな」とずっと自分に言い聞かせながら見ていた。そのくらい、ドタドタしてキレが悪くてつまんない踊りだった。「コーラスライン」は(映画は大っきらいだが)舞台はずっと大好きで、それからも何度も見たけど、二回目からはそんな違和感何も感じなかったから、短い間に画期的に日本のダンスの水準は上がったんだろうと思う。

その最初の時の気分と同じだった。あのしまんないパラパラはよー。
 ついでに言うと、それに引き続いて帰省してきたお姉さんの迫力のなさ、つまんなさ、外見、演技どこをとっても見ててちっとも楽しくないのに、決定的なダメージを受けて(あのウザい親父さんは、ウザくてもそれなりに、人を引きつける魅力があったのにな)、脱落したという意識もないまま、多分今脱落してる(笑)。

あーまたしょうもない話が長くなりそうだから、今夜はここまで。

写真は、猫がさっぱり水を飲んでくれない水盤に今はもっぱら花を放りこんで花器もどきにしてる情景。ちなみにこの黄色の菊は、お刺身のパックについていたやつで、捨てるのがかわいそうだったから、ここに浮かせてやったのです。

Twitter Facebook
カツジ猫