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ぼくの、かいぬしの、ぬいかつ(カツジ猫)

みなさん、もういちど、こんばんわ

ぼくが、このなんにちか、おちつかなくて、さびしかったひとつは、
いつもくらしていた、はなれで、かいぬしが、おいていた、
いろんな、ぬいぐるみのせいもあります。

かいぬしは、だいぶまえに、ねこが、まるくねているかたちの、くっしょんを、
ぼくのような、はいいろのと、
きゃらめるさんのような、きんいろのと、
あにゃんさんのような、くろいのと、
ぜんぶで、みっつ、かいました。

そのあと、しゃむねこっぽい、しろねこの、みるくさんがきて、
きゃらめるさんのきょうだいなのに、へんにとしよりっぽくて、
「わしのような、しろいねこの、くっしょんは、ないのかのう」と、いうので、
かいぬしは、ねっとでみつけた、しろいねこのぬいぐるみを、かいました。

めのいろが、きんいろと、みずいろで、
「はんぶん、きゃらめるかもね。みるくのめは、あおいから」と、
かいぬしは、いっていました。

そのあとで、かいぬしは、また、ねっとで、くろねこのぬいぐるみをみつけて、
「あにゃんは、くろねこだし」といって、かいました。

どっちの、ぬいぐるみも、とくに、みるくさんや、あにゃんさんに、
にてるわけじゃありません。
 ただ、かいぬしは、「ねこのぐっずなら、なんでもよろこぶかとおもって、
しゅみじゃないのを、もらっても、あんまり、うれしくない。
べつに、にてなくても、これはとおもう、ぴかっとひらめくものがあるのさ」と、
よくいっていて、だから、ねこだからって、めったにかったりしません。

かいぬしは、くろいねこの、ぬいぐるみをかうまえに、
「きゃらめると、かつじには、ぬいぐるみは、かってやってないからなあ」と、
ずいぶん、まよっていました。
 でも、「こういうのを、みのがすと、もうにどと、てにはいらなくなるし」と、
けっきょく、かいました。

かいぬしは、じぶんの、ごはんをたべるいすの、よこのいすに、
しろねこのぬいぐるみをすわらせて、
 べっどのよこのいすには、まえに、しょうどうがいした、
ちいさい、ぶさいくな、ねこのぬいぐるみを、おいていました。
 たしか「みらくる」とか、なまえをつけてたっけな。

このまえ、おきゃくさんがきたときに、かいぬしは、
しろねこや、ぶさねこ「みらくる」を、おくのほうにかたづけてたんだけど、
そのあと、「どうも、おちつかないね」といって、
しろねこも、ぶさねこも、まえのいちに、もどしました。

そこまでなら、まだよかったけど、かいぬしは、
あたらしい、くろねこの、ぬいぐるみを、てきとうに、
ぼくのいつもいた、べっどのうえに、おきました。
 そうしたら、そのぬいぐるみが、ぼくと、おなじばしょで、
てれびをみているようすが、ぼくがいきてたころと、そっくりで、
かいぬしは、「あらー」と、ふくざつなかおをしていました。

ぼくは、あにゃんさんは、すきだし、
べつに、ぬいぐるみが、そのまま、あにゃんさんともおもわないけど、
それに、かいぬしは、いつも、ぼくとおなじいろの、まるいくっしょんのねこを、
かおのそばにおいて、だいてねていて、
それは、ぼくがいきてたときとおなじだし、
もんくがあるわけじゃないんだけど。

でも、べっどのあしもとで、てれびをみるのも、そこでそのままねるのも、
やっぱり、いつも、ぼくがしていたことなんだよ。
 それにさ、かいぬしがだいてねている、まるいくっしょんには、
しっぽがついてないんだよ。
 ぐあいがわるいときとか、ねつがあるとき、かいぬしは、
いつも、ぼくのしっぽを、つかんで、ねむってた。
 それは、かいぬしも、よくおぼえていて、ときどき、
「このくっしょんに、しっぽがあればなあ」と、
ねぼけながら、いっていた。

あたらしい、くろねこの、ぬいぐるみには、
もちろん、ちゃんとしっぽがあるし、
ねているかっこうも、まるで、ぼくがいるみたいだし、
このままだと、かいぬしは、そのうちに、あのくろねこのしっぽをにぎるようになるし、
ほかの、ぬいぐるみとおなじように、あのくろねこのぬいぐるみが、
べっどの、ぼくがいつもいたばしょが、ていいちになるのかとおもうと、
なんだか、とても、おちつかなかった。

かいぬしも、そこはきになったようで、
「かつじと、きゃらめるのかわりの、ぬいぐるみが、かえたらなあ」といってたけど、
「こんなの、あせって、てきとうなのかったら、
あまりすきになれない、ぬいぐるみが、ふえるだけだし、
これだ、とおもうのがみつかるまでは、なんねんも、かかるだろうし」と、
けっこう、なやんでいたみたいです。

でも、きょう、おもやのかたづけをしていて、ひょっとおもいだして、
「まえに、いなかのいえのしょこに、おいていた、
さんびきの、ぬいぐるみがあったっけ。
かつじみたいなのと、きゃらめるみたいなのと、しなもんみたいなみけねこと。
 すーぱーでかった、ありふれた、やすものだけど、おもさや、てざわりや、みためが、
とても、すきだったのよね。
 いなかのしょこから、もってきて、たしか、おもやのにかいにおいてたはず」と、
あしのふみばもなく、ちらかっているにもつのあいだを、おしわけて、
にかいにのぼって、さんびきをかかえて、おろしてきました。

もうなんねんも、ほうっていたから、なんだか、ほこりで、よごれていたけど、
かいぬしは、ふきんで、きれいにふいて、ゆうがた、はなれに、もってきました。
 「みけねこを、ひとりのこすのも、かわいそうでさ。
しなもんが、ときどき、きてるようだから、かのじょってことにしておこう」といって、
さんびきぜんぶを、いすや、べっどにおきました。

ぼくににた、はいいろのぬいぐるみは、
べっどのうえで、くろねこのと、ならべました。
 そりゃ、くろねこのほうが、ずっとじょうとうだし、はくりょくもあるけど、
やっぱり、かいぬしが、きにいっただけあって、
やすものの、さんびきも、わるくありません。
 ならんで、てれびをみていると、ほんとうに、ぼくと、あにゃんさんみたいです。
 それに、よくみると、くろねこは、あしのうらとか、みえないけど、
やすものでも、さんびきは、あしのさきの、にくきゅうまで、ちゃんとあります。

みけねこと、きんいろねこは、ならんで、らっくのしたの、いすのうえにいます。
 きゃらめるさんは、ぬいぐるみもおはかも、ぜんぜん、きにしないので、
おもしろそうに、ながめているだけで、
 「おれは、こんなのには、にてないよ」と、いいました。
 しなもんさんは、あまりあらわれないけど、
やっぱり、あまりきにしないんじゃないかな。

でも、ぼくは、なんだかとても、あんしんしました。
かいぬしは、さっき、ぼくににたぬいぐるみの、しっぽをつかんで、みていました。

みんなとちがって、ぼくは、しんでまだ、いちねんだから、
こういうことが、いちいち、きになるんだとおもいます。
 はやく、どっしりおちついて、せんぱいのねこたちをみならって、
いっきいちゆうしないように、どりょくしたいです。
 しんでからも、めざすことが、あんがい、おおいんだよな。

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カツジ猫