ぼくの、ふぉーく(カツジ猫)
みなさん、こんにちわ
ぼくが、あめあがりのにわを、あるいていたら、
せんぱいねこの、きゃらめるさんと、あにゃんさんがやってきて、
「かいぬしが、おまえのふぉーくで、けーきをくっているぞ」とおしえました。
なんのことかわからなかったけど、とにかく、みんなでいっしょに、
いえのなかに、もどりました。
ぼくたちは、さんびきとも、もうしんでいるので、
ぬれたあしで、ゆかをよごす、しんぱいもありません。
ふたりが、いえにはいるまえに、ぼくのおはかを、みていたので、
「きみたちのおはかは、どこにあるの」ときいたら、あにゃんさんは、
「うえのいえの、なかにわの、きのしただけど、
かいぬしは、もうわすれているかもしれない」といいました。
きゃらめるさんは、「おれのはかもそのちかくで、
いちおう、『みもざ』のきとか、このまえうえてくれたが、
あんまりていれはしてないな。
まあ、このいえが、はかみたいなもんだし、いごこちいいから、
めったにそっちには、いかないしな」といいました。
「ほかのねこたちは、どこにいるの」ときくと、
「まあ、うまれかわって、いなくなったやつもいるようだが、
おゆきばあさんと、しなもんとは、うえのいえにすんでるな。
ほかにも、いっしょにいるやつや、
ときどき、かおをだすやつはいるかもしれない」だって。
もっといろいろ、ききたかったけど、
てーぶるのけーきが、きになったので、
おはかのはなしは、そこまでになりました。
ぼくは、けーきやくりーむには、いきてるときから、
まるで、きょうみがなかったけど、
きゃらめるさんは、なまくりーむとか、すきなようで、
「かいぬしは、くりすますには、じぶんのすきな、
ちょこれーとや、ふるーつのじゃなくて、
おれのすきな、しろいけーきを、いつもちゅうもんするんだ」
と、たのしみにしているようでした。
けーきのそばの、ふぉーくを、ぼくがみていると、
「おまえはしらないだろうが、このふぉーくは、
すぷーんとせっとになってるやつで、おれには、みおぼえがある。
かいぬしは、これを、おれたちや、おまえの、しょくじのとき、
かんづめをすくって、さらにいれるのに、つかっていた」といいました。
それを、いま、けーきをたべるのに、じぶんがつかっているのかと、
ぼくがくびをかしげていると、きゃらめるさんは、
「もうにどと、ねこはかわないって、ことなんだろうな。
せんようのふぉーくは、いらないってことだ」といいました。
ぼくといっしょに、うめようとしなかったのかなとおもっていると、
「きんぞくだから、はなや、ふくみたいに、なくならないし、
ものをしょぶんするのは、きらいなやつだからな」と、
きゃらめるさんは、いいました。
きっと、くりすますのときは、しろいなまくりーむのけーきを、
このふぉーくで、きゃらめるさんといっしょにたべるんだろうな。
ひとくち、つきあってやってもいいかもしれないな。


このまえ、ぼくが、おなかをよごして、そとからかえってきて、
かいぬしが、あらってくれた、むかしのはなしをしたけど、
かいぬしが、そのときのことを、むかしのにっきに、
くわしくかいていたので、あちこちにいんようしたけど、
ここにも、かいておきます。