ぼくは、おもちゃであそぶ（カツジ猫）

みなさん、おはようございます

このまえ、かいぬしが、よなかに、ぼくにかみつかれて、
おこって、ぼくをおいだして、つぎのひも、ぼくをむししていると、かいたので、
しんぱいしているひとも、いるとおもいます。
「じいしきかじょうだね」と、かいぬしは、いっています。

あのあとで、ぼくはちゃんと、ごはんをもらって、おやつも、もらって、
なまえも、よんで、もらいました。
「なんで、そういつも、いらいらして、らんぼうなんだろうね」
と、かいぬしは、かんがえていましたが、
「ひょっとして、うんどうぶそくなのかい」といって、
へやのすみの、かごにはいっていた、ねこのおもちゃをとりだして、
あそんでくれるようになりました。

ぼくは、はりきって、べっどにとびあがったり、
ゆかに、ころがったりして、はっするしました。
そのあとで、つかれて、ねました。
かいぬしが、いないときも、おもちゃをかかえて、
あしでけったり、かみついたりして、あそびます。

かいぬしは、すこし、あんしんしたようで、
「もしかしたら、もういっぴき、きのあう、ねこがいたら、
おまえも、まんぞくなのかねえ。
しかし、おまえと、きがあうねこなんて、
そうそう、いそうにないしねえ」といっていました。

かいぬしは、おぼんのあいだ、おはかまいりとかしたからか、
「おまえがしんだら、どこにうめようかねえ」と、
ぼくの、おはかのばしょを、いろいろと、けんとうしていました。
「といれにしている、すなばは、さすがに、いやだろうし、
うめのきの、そばがいいけど、あのへんには、
すいどうかんが、うまっているはずだし。
いっそ、うちではじめての、どうぶつれいえんに、はいるかい。
それとも、かそうにして、さんこつしようか」とか、
ぼくに、ぶらしをかけながら、はなしかけてきました。

ぼくは、しんだあとのことなんか、べつにどうでもいいんだけど、
めいにちに、「おやつ」はそなえて、ほしいかな。
おさしみも、いいな。