もうこんな時間か
「侍の名のもとに」のDVDが来たので、見ている。これ今見たら、観客席が満員で、選手たちが抱き合ったり胴上げしたりしてる映像を見て、感無量になる人がいるのじゃないかいな。
最初に見た時と同様、やっぱりよくできていると思って見ていて気づいた。私がこの映画に感じた面白さって、「ホークス3軍はなぜ成功したのか?」を読んだ面白さと同じなんだって。
どちらも変な枠組や、既成の感傷的なおしゃべりが少ない。調べた事実を正確に伝えて、勝手な解釈を振り回さない。自分の価値観を押し付けない。読んでいると見ていると「ああ、そうなのか」「そういうことがあったのか」みたいな発見がたくさんもらえて、それに変な安っぽい教訓がつきまとって来ない。
そして、どちらも、根性とか精神論とかやみくもに練習するとかいった、従来の苦労話の世界から、プロ野球が脱皮しつつあるのを伝える。それも、そうあるべきとか言うんじゃなくて、ただ、そうなりつつある実状を、嘆いたり批判したりするのじゃなく、現実として受けとめて伝える。結論や解釈を押しつけないで、豊富な情報と知識だけを手渡してくれる。
フェイスブックの方で、カミュについて内田樹さんが書いた文章を教えて下さった方がいたので、読んでみた。勉強にはなったが、やっぱり「ペスト」が何でナチスとの戦いと重なるのかはよくつかめなかったので、あきらめて、また読みさしのカミュの本を少し読んだ。しかし、カミュもすごいよなあ。「異邦人」も「ペスト」も私は好きだが、現実の政治にもがっつり関わって、命がけでナチスへのレジスタンスやっていて、その間、歴史とか地域とかについて、あれこれ考え、討論し、戦後はナチスへ協力した戦争犯罪者の処刑について、他の知識人と議論して、しかもそういう議論してる相手がロラン・バルトやメルロ・ポンティって、もう何それみたいな世界。言っちゃ何だが、これだけやることやってりゃ、そりゃ早死にもするわ。
でもなあ…カミュが議論して、悩んで、ゆれて、「ペスト」なんかでも関わってるんだろう問題は、ぶっちゃけ言うと、「ものすごく悪いやつは殺してもいいか」なんだよね。そして、ナチスに協力した、もう許せない犯罪者でも死刑にするべきかどうか、必死で考え、討論してる。外国の政敵をあっさり処刑する今のアメリカや、被害者は加害者に死刑を求めるのが普通になってそうな今の日本と、どういうか、思考するパワーが、悩む精神力が、けたはずれにちがう。しかもそれ、今から七十年近く前の話ですからね。
「オールむなかた」の宗像市への要請文、コピーの許可はいただいたのですが、なぜかコピーができなくて、残念ながらあきらめました。機会があったら、また挑戦してみます。
安倍晋三の国会での答弁があまりにしどろもどろなので、愛想をつかす人も増えているようだし、前から愛想をつかしていた人は、お人柄(ネットを通してしか知らないけど)に似合わないほどガラの悪い発言も目につきます。いや私なら珍しくもないんですけどね、このくらいの言い方は(笑)。
「攻めきれない野党がだらしない」もなにも,モリカケから桜から完全に詰みまで持っていっとるがな。アホが投了せんと将棋盤グジャグジャにして逃げてるだけで,それを満足に追及もせんクソマスコミのせいで延命しとるだけやろあんなもん。ほんで国家的危機までなんとなく居座らせた結果がコレ(@Erscheinung35)
今になって「安倍晋三はおかしい」と言い出す人もいますが、この7年以上にわたり一貫しておかしかったわけで、やはり、こんなバカを放置してきた日本人全体の責任だと思います。平和ボケと思考停止。(適菜収bot)
自民党の政治家がまともな知性と誠実さを持っているなら、安倍首相を座敷牢に押し込めて、緊急事態に対応した臨時連合政権を作るべき局面まで来ている。今まで日本人は平和ボケとか言ってきた政治家は、こんな政府に危機を任せるほど平和ボケなのか。(山口二郎)