アリ地獄
何でもかんでも戦いにしてしまうのは、いい趣味ではないと思うんです。コロナの擬人化もね。さはさりながら、私は安倍元首相に対する個人的な一番の怒りは、あれが世にもバカな政治をしたおかげで、加藤周一氏をはじめとした、超一流の学者や芸術家に、本来の仕事に集中させず、ろくでもない、あほでもわかるくだらない政治に、あれこれ関わらなくてはならなくさせたことだと思う。大学への金の出し惜しみや芸術への冷遇などもさることながら、一番日本の文化と知性の標準を落としたのは、あれが、放っておくには危険すぎるバカな政治をしつづけたことですよ。
私もそのはしくれとして、ものすごい被害を受けたと自分でしっかり自覚しています。なので、もう遅いかもしれないけれど、及ばずながら、自分の学問研究に日々いそしむことは、最高に「要」にして「急」な戦いだと思ってる。というわけで、今日も「江戸紀行備忘録」の更新にせいぜいいそしむことにします。しかしね、これもまた片づけ同様、踏み込んだらもう泥沼かアリ地獄なんだよねえ。知らんぞもう。
さしあたり「江戸紀行備忘録」の中の「己巳紀行」をやっとしあげたんですが、ちょっと画像とかつけたいなあ。もっと面白く読めるようにしたい。
その一方で、最近怠けているとは言え、これだけの調査をして手間をかけて、やっと確信を持って言い切れることだけ書ける快感に、頭のてっぺんから足の先までぞくぞくします。かいなでの知識や、その場の感覚で書くしかない、いろんな文章を、ここ数年間たくさん書いて来ました。それもしかたがなかったことだし、後悔はしていないけど、やっぱりアベ政治に私が一番被害を受けたのは、まさにこの点だったのじゃないのかな。身体と頭と心のどこかが、静かに腐って行くような。
そう言えば、今朝鏡をのぞいたら、右目の周囲がお岩さんみたいに腫れていて、ぎゃっと言ってかかりつけの病院にかけこんだら、アレルギーとのことで薬をもらって来ました。でもそう言えば、このところずっと、いや春からずっと、コロナか花粉症かというような慢性的な熱っぽさや、あちこちのかゆみがあって、絶対これ、内臓全体にじんましんとか出てるのが、表に現れはじめたんじゃあるまいか。やだやだもう。
彼岸花は、雑草の中でも、風の中でも、がんばって、伸びて、花を咲かせています。毎日涼しいので、それだけは助かるけど、洗濯物が乾きにくいのは悩みかな。