カツジが膝で寝ちゃったよ
買い物から帰って来て、ちょっとパソコンを開いたら、猫のカツジがやって来て、珍しいことに膝の上で寝てしまいました。どうしよう。まだ買ったものを冷蔵庫にも入れていないのに。
…と書いてから、丸一日半たってしまったではないか。まったくもう、カツジめー!!
何しろ私は、子猫のじゅんぺいを誰にもらわれてもいいような、立派な猫に育てるべく、日夜はげんでいるものですから、その間、もふもふナイスミドルのカツジや、おばあさん猫のグレイスが、ぐれないように不幸にならないようにと、その二匹へのサービスも向上せざるを得ないという、地獄のような忙しさなのです。
カツジについて言うならば、毎日「ちゅーる」や「おやつ」や、おさしみのおすそわけはもちろん、最近では毎朝、涙が目やにになって固まらないよう、お湯でぬらした専用のタオルで目元をふいてやり、そのあとたっぷり全身をブラッシングしてやっています。
彼はいやがりながらも気持ちがいいらしく、朝ごはんをもらった後、それをしないと何だか不満そうなので、うぎゃあうぎゃあといやがられながら、毛をすいて顔を洗ってやるという、おたがいに倒錯した時間を毎朝持つようになりました。もういや。
おばあさん猫のグレイスは私がじゅんぺいにミルクやエサを持って行っても、わりと平気で気にもしなかったのですが、昨日、物置の隣の部屋をかたづけて、じゅんぺいが入れるようにしてやったので、大喜びのじゅんぺいは、どうかすると格子を抜けて、グレイスの部屋に入って来ます。昨日はベッドの上で遭遇し、グレイスはフウウシャアアとうなりましたが、じゅんぺいはきょとんと見ているだけで、グレイスはやがて、背をむけて寝てしまいました。
ここまで来ると気の毒なので、グレイスにもおやつの夜食にチュールをやるようになりました。今の食事の量が多分彼女には一番いいので、変にペースを崩したくないのですが。
さて、じゅんぺいは、やっぱりノミがいるようなので、今日病院に連れて行って、薬をつけてもらったついでに、耳にもダニがいるのがわかって、大掃除をして薬をさしてもらいました。これで大丈夫なはずですが、念のために、カタログハウスで購入していたダニマットを家中に敷いてまわり、もちろんじゅんぺいのいる物置にもしっかり敷き込みました。その一方でクリーニングは出すわ、リフォームは取りに行くわ、もう何がなんだかわからない。
家の周囲のノラ猫さんたちはさすがに少し減り、わが家もお隣も糞害はなくなって、昨日は隣の菜園が、久しぶりに網も格子もなく、茶色の土がほかほかと耕されているのを見て、私までいい気持ちになっていたら、今朝やっぱり糞をされたそうで、ご主人ががっくりしていました。
何でも数軒先のお宅にここしばらくは猫の糞害が絶えないそうで、そこの奥様が苦労されているとのこと。河岸を変えたのかと思いつつ、お気の毒だから何とかしたいとも思っていたのですが、またこちらを狙いはじめたのかもしれません。
そして夕方ふと見ると、先日私が切りまくった生け垣の反対側の生け垣の門柱の上に、今まで見たことのない赤茶けた黒猫がいて、どなったら逃げて行きました。私の庭はまだ糞害はないのですが、居着かれたら大変と夕方からまたノコギリでそちらの生け垣を刈り込んで、先日切った枝もろとも、奥庭の端に積み上げました。けっこうな肉体労働でしたが、アドレナリンのせいか体調はむしろいい。
先日街に行ったときに、しばらく休店するジュンク堂に行って、記念のスタンプを押しまくって数冊の本を買いました。偶然だろうけど、わりとあたりが多かった。昨日の朝、忙しい中、ベッドで一気読みしてしまった「ポトスライムの舟」も、今日また一度に読んでしまった「猫弁」も、それぞれなかなかよかった。感想はまた明日にでも。
もらわれて行った黒猫みなきちは、先住猫のお兄さんとも仲良しになって、広いお庭を二匹で散歩している、幸せそうな写真が送られて来て、ほっとしています。これは、お引き渡しをしたお店で、私がさしあげる前の最後に撮った彼の写真の中の一枚。