チキンレースの年じゃない
戸外はどうやらまた熱波ですが、なぜか小さいこのわが家は、そよそよと涼しい風が吹き込んで、ひんやりとして、エアコンもつけずにすんでいます。猫もクローゼットの毛布の上で寝ています(笑)。
朝は涼しい内に燃えるゴミを出して水をまき、ささやかに草取りをしました。数日前のいきなりの高熱を見ても、症状は突発的に来そうなので、疲れたりへばったりしない前にやめとかないとと、適当なとこで引き上げました。ぎりぎりの限界まで行ってしまうチキンレースをやってたら、車ごと崖の下に落っこちるトシなのですねえ。
熱のある間、へやを清々しくしてくれていた巨大なピンクのユリがついに全部散りました。感謝して処分し、新しく開いた白いユリ二本を切ってきて飾りました。真っ赤なカンナも二本開き、ジンジャーもそろそろ、アジサイはまだ勢いがよくて、ありがたいっちゃあ、ありがたいです。
気晴らしに読み飛ばす文庫本を内容の見当もつかないまま買ってくるのですが、昨日買ってきた二冊のうち、娘の受験を題材にしたホラー小説みたいな武内昌美『すべてあなたのためだから』が、第一ページの第一行から、ヒロインがあまりにも徹底的にバカすぎて、これはこういう役作りなんだろうか、それとも作者もバカなんだろうかと首をひねっているうちに、あっという間に読み上げてしまって、結局どっちかわからなかった(笑)。文章もよみやすいし内容もわかりやすいので、別に不満も不快もなく楽しめたからいいんですけど、とにかく妙に笑ってしまって、気分転換によかったけど。
もう一冊の『私の名前はルーシー・バートン』は帯でほめてるのが江國香織さん(嫌いじゃないけど)で、ちと覚悟がいるかなとか思って読み始めたのですが、これはまた、すみからすみまでとてもいいわあ。まだ中途ですけど、三行読んでも一ページ読んでも、いいものを食べたようにすべてが休まる。それこそ、どうっていう内容は何もないのに、どこもかしこも、なつかしい。アメリカの話なのにさ。
まあ、どっちも拾い物ではありました。
ところで連載中の小説「水の王子・丘なのに」を昨日うっかりまだ書いてないのに公開してしまって、今原稿をアップ中なのですが、長すぎて一気に書けない。なので、今日一日かけて少しずつ出して行くことにします。まあ、関心のある方はどうぞのぞいてみて下さい。リアルタイムで育って行きますから。ちょうど、クライマックスではありますし、これを機会に前の部分もよかったらどうぞ(笑)。