マジに取り越し苦労。

◇昨日の九条の会で誰かが言ったことの追加。
「安倍政権のめざす憲法は、明治憲法プラスナチスと思っておけば、まちがいない」。

◇この前行ったお店のマスターは、アベ政治は許せない人ですが「野党もだらしないですねえ」と嘆いてました。
私は「代わりがいない」と同様に、この「野党がだらしない」も、あんまり言うもんじゃない、言ってもしょうがないことばと思ってて、「政府が何とかしてくれる」の次は「野党が何とかしてくれる」と期待するのかもしれないけど、政府にも野党にも期待する方がまちがいで、結局こっちが何かさせる気にならなきゃ話ははじまらない。

民主党政権はマスメディアからも国民からも過度にたたかれすぎてる、と私はよく言うんですが、先日、九条の会の一人が、「いやでも、あれは、自民党政治に愛想をつかした国民が、何とかしてくれると思ったのに、片っぱしから公約踏みにじったから、さらに愛想つかされてもしかたない」と言ってました。まあそう言えばそうなのかな。

でもね、最近、教育大の学長さんや執行部のことを考えてると、いやんなるほど国の政治と重なるんですが、私は学長さんたちが、もう絶対に教授会の意見を聞かず、自分たちトップの少人数ですべてを決められるシステムを、こうもばっちり作ってしまうと、仮に学長が今の人でも別の人でも、「もっと教授会の意見とか聞いてみようかな」という気になったりしたって、もう大変な苦労をしないと、そのシステムをこわせないと思うんですよね。

だとすると、自民党政権が倒れても、これだけ民主主義を踏みにじるシステムをこさえてしまった、その中で、次の政権にいったい何がどこまでやれるものやらと、本当に暗澹とするのよ。
私は、いろいろ文句もあるけど、共産党を信頼してるし好きだけど、心のどっかで次の政権とってほしくないかもしれないって気持ちがあるかもしれない。だって、これだけ破壊しつくした国民生活や社会保障や農業や教育を、どこから手をつけてまともにして行くんですか。私が政治家なら絶対にやりたくない。やらなくちゃならないから、やりはするけど。

民主党政権だって、そうだったんじゃないの。だいたい最大の苦労を招いた原発事故は自民党政権の遺産じゃないの。それも含めて、ぐっちゃぐっちゃになった国を投げ渡されて、うまく行かなかったら袋叩き。あれ見ていたら誰だって、次の政権取りたくないわい。自民党だって安倍さんだって、ほんとは誰かにとめてほしいんじゃないかってぐらい、この状況は、もう先が見えない。
だから野党も心のどっかでびびってるし、こんな白アリが食いつくした廃屋みたいな国と政権、もらいたくないって気分もあるんじゃないかな。あっても私は責めないね。

最高にいやーな予測をすると、ひょっと今の政権が倒れて連合政府でも何でもできたとして、これだけぐちゃぐちゃになった国を立て直すのなんか、そうそううまく行くはずなくて、それで国民がまたぶちきれて、また自民党の方がましとか言って、自民党がまたむちゃくちゃな政治をして、それをくりかえす内に、どんどんすべてが劣化して、戦争になるか不況になるか原発事故が起こるか、いずれにしても日本は滅びる。

だから、次の政権には、よっぽど国民が「もらって下さい、こんな国ですけど」みたいにして、ひきわたしてまかせるしかない。もちろん批判すべきところはしながらも、支えるところは支えないといけない。問われてるのは、その覚悟じゃないだろうか。うまく言えませんけどね。

◇母のホームに行くと、廊下によく、初詣や餅つきや豆まきやの諸行事の写真がたくさんはってあります。母も含めてたくさんのお年寄りが、大きく口を開けて笑ったり、顔をしかめて何か食べたりしています。
最初はそうでもなかったけど、最近ではその写真のお年寄りの表情が、皆、魅力的で美しく見えるようになりました。これ、絶対に目が慣れたんだわ。最初から別にみにくいとかみっともないとか思ってはいませんでしたが、そう思う人もいるだろうし、私もなーんとなく、カメとかニワトリとか、ちがう生き物を見るような感じで見ていました。
それが最近、「あ、きれい」と、どの写真を見てもつい思うようになった。自分でもおかしい。

◇この前三本だけ買ってきた、黄色いバラが、ぽっかり開いてきれいです。「ナポレオンソロ」のドラマの中で、あやしげなロマのおばさんが、「黄色は死の色よ」とか言ってたので、びびったけど（笑）。このドラマもやっと第二シーズンまでＤＶＤを見てしまいかけていて、何でも第三シーズンは、この世のものならぬはちゃめちゃぶりになるらしいので、今からもう楽しみです。今だって、超音波か何かで、いきなり人が凍結したりしてるんですが、もうこれ以上、どうはちゃめちゃになると言うのよ。期待せずにはいられない（笑）。