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今日という今日は

絶対に夜までにベッドの上の荷物を片づけっちまうぞー。

朝ドラ「虎に翼」は原爆裁判の場面が始まっている。私はおませな子どもで小中高ではむしろ今よりも政治や社会に関心を持ってたし過激だった(笑)。なのになぜか、この裁判のことはまったく知らなかったし記憶にない。安保闘争とかのニュースに気をとられていたのかなあ。不思議でならない。原爆のことにも切実に関心があったはずなのに。

それにしても裁判の場面などで、主役のトラ子は安定の名演だが、晴れて弁護士になったよねさん役のひと、すごい演技や表情をするなあ。最初のころはそうでもなかった男装が今ではしっくりなじんではまって何から何まで美しい。被爆者への賠償について国側の法学者を法廷で追いつめる場面の抑えた迫力なんて気高いほどすごい。

思えば女優さんや俳優さんの、このような信念にもとづいて、自分の人生も主義主張も重ねて公式の場で発言する場面なんて、日本の映画やドラマでは少ないんだよね。そんな場面をやらせたら、こんなに実力を発揮する女優さんがきっとたくさんいるのだろうに。

原爆裁判の場面もあることだし、読みさしの一冊、千和裕之「園井恵子 原爆に散ったタカラジェンヌの夢」をまた読みはじめた。「無法松の一生」などで有名な女優さんだ。いろんな本で、その最期は知っていたのだが、幼いときから個性的で夢に向かって一直線に行動する少女だったことなど、初めて知った。何しろ資料の蒐集が徹底していてすごい。原爆とかだけじゃなく、宝塚の資料としても、伝記としても、楽しく面白く読める。
 それにしても、あらためて、何と無念な死だったかと思う。本人にとってはもちろん、私たちにとっても。

朝、トイレに行ったら床に何かがあって足の裏にくっついた。掃除したばかりなのにと思いながらよく見たら、猫のカツジの爪の古いのが落ちてたのだった。またロケットに入れてやった。写真ではなかなかうまく撮れないが、けっこう不思議できれいな感じなんですよ。

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カツジ猫