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何かもう、おかしいよ

数日前から、天井のライトがひとつ、点かなくなった。「断捨離」シリーズにも登場した、三つ並んでついているうちの一つで、一度自分でカバーを変えたりしただけに親しみのあるやつだ。他の二つに比べて一番よく使うからか、いったん点いてもすぐ消えてしまう。

自分で何とかしてもいいが、落っこちて死んだらよろしくないので、電器屋さんに来てもらうことにして、その前にネットで調べたら、器具から全とっかえしなくちゃいけないみたいなことが書いてある。
は?と首をかしげながら電器屋さんに行った。そこで聞いてわかったが、もうこのようなライトの電球は廃盤になってしまっていて、全部LED電球にするというのが政府の方針なのだそうだ。あまりそういう広報もしてくれないままに方針変更になっているので、自分たちもいろいろ困っているんですと、お店の人は嘆いていた。

そりゃー困るだろう。天井のライトなんて住宅では重要なインテリアの要素だ。わが家のように、三つ並んでいたりすると、なおのことだ。
それも、安いものではない。カタログで見ると、一番安いのでも五万近くする。「なので、一度には無理なので、壊れたのから一つずつ換えて行こうと皆さんされているようで」とのことだった。

私が青くなったのは、前にも書いたように、茶色のつるくさみたいなのが周りについたシェードがいたく気に入っていたので、これが変わったらどうしようということだった。でも私がこだわっていたわりには、これはありふれたデザインだったようで(笑)、LED仕様でも同じようなのがありそうだった。一応それでとりかえてもらうことにして工事の予約もして来たが、考えてみると腹立つよなあ。

LED電球に特に恨みはないさ。政府か電気会社がすべてをそれにとっかえたがっている理由も知らん。でもね、それで何十年も故障がなくて換えなくてもいいとか言われたって、私なんかどう考えてもそんなに長くは生きないんだよ。そんな人はけっこう多いと思うよ。大切な質素な家で、大切に家電を使って、ひっそり死んで行こうとしている高齢者も。家だって、そんなに何十年も長持ちする家ばかりでもあるまい。

それで安いならともかく、豆電球でも照明器具でも、普通の数十倍もするような散財させて、住人が死んで家がこわされる後までもちそうなものつけさせて、いったい何が楽しいんだよ。どっか間違ってる。いろいろな家の事情や個人の状況をまったく考えず、そこそこ裕福な人の基準で、画一化しようとする、この無神経さと雑さが私は大嫌い。それもきちんと広報すれば反発が大きいだろうからって、こそこそやって、こうやって電気店さんに、その苦しみを押しつける。

ともかくそれで、修理に来ていただくべく、天井灯の下の机の付近を片づけた。そうしたら、変にすっきりきれいになったので、親戚にあげてしまおうかどうしようかと毎回悩んで、そのままにしていた、叔母のポプリポットをおいて、つかの間の喫茶店風を楽しんでいる。調子に乗って、たまたまやって来た人を、つい招き入れて、おしゃべりまでしてしまった(笑)。

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カツジ猫