六年生の夏(32)
8月31日 日曜 天候◯ 起床6時0分 就寝12時10分
朝から新聞題字の整理をした。楽々はられるのもあるが大低(ママ)は糊がはずれて取れてしまう。はっては大急ぎでおしりの下にしいて、やっとくっつけた。
このやっかいな仕事がすむと母が草取りをする気はないかと聞いた。「ない。」と言ったら、あるようにしろと言った。別につごうの悪い事もないから外に出て草をむしっていた。半分位むしったら、母がちょっと来いと言うので行って見たら、おばから、はがきが来たと言う。それによると27日か28日頃、プロ野球を見に行く、私たちにも来いとあった。
おじいちゃんの机の上に、鳥についての本があったので、読んで見ると、小鳥をかうのは、大変面白いらしい。おじいちゃんの鳥かごはとてもきたなくて、いやなにおいがするのでこんなつまらない事はないと考えていた。明日にでも中津に行って十姉妹の一羽位、買って来たい位だ。
夏休み最後の日は、これということもなく終わったようだ。新聞題字の収集については、以前の世界地図の件でも紹介した。
叔母の野球観戦へのお誘いは結局実現しなかったようで、私が初めて球場で試合を見たのは、数年前のヤフオクドームでのことになる。柳田選手が遠目にも華やかなオーラを放つのに驚き、サファテ投手の頼もしさを痛感したものだった。
祖父の小鳥を飼う趣味は前にも書いたが、私は本当にこの後で十姉妹のつがいを飼って育てて、たしか卵まで孵した記憶がおぼろに残っている。
山のようにあった祖父の鳥かごも、今手元にあるのはメジロ用の一つだけ。クローゼットのすみにおいてある。なお、中にいるスズメ二匹はフェイクのにせものだけど、とてもよくできているから、窓辺におけば、きっと皆だまされるだろう(笑)。