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墓地は花盛り

毎年、近くの玄海霊苑の小さい個人墓には、お彼岸を少し過ぎてからお参りに行く。田舎には板坂家のそれなりの墓があるのだが、なかなか行けないので、ここで間に合わせる。この墓には誰も入ってなくて、私の名前と、自分の今の家で一時期でも過ごした猫と犬の名が墓碑に刻んである。詳しくはこちらで。えらく長い上に、最後のほうで、私と愛猫キャラメルをめぐる卑猥?な話が出て来ますので、閲覧注意(笑)。

今日、時間がとれたので行ってみたら、例年のようにお彼岸に訪れた人たちが供えた花で墓地は花畑のようになっていた。季節がこんなだから、おおかたは造花で、鮮やかにきれいなままだった。お参りする人はもう誰もいなくて私だけ。今日は午後からよく晴れていて、風もさわやかで涼しかった。

花活けも線香立てもない墓なので、近くに作られた水場の桶と手ぬぐいで、墓石をきれいに拭いて、手を合わせた。墓に刻まれた猫と犬の名前は、先月末に猫のカツジが死んだから、もう全員があの世へ旅立ったことになる。今後は動物は飼わないだろうから、これ以上名前が増えることはあるまい。まあよかった。そろそろ碑面がいっぱいになってきていたから、はみだしそうで心配だった(笑)。

山の斜面に作られた墓地の、下の方には巨大な立派な墓もあるが、私の個人墓がある一番上のあたりは、畳一枚ほどの小さいかわいい墓が多く、独特のデザインがいろいろあって見て回ると楽しい。しばらく来ない間に、新しい墓もずいぶん増えていた。

見ようとしていなくても、自民党総裁選の報道をときどきテレビでかいまみる。その中身のあまりの薄さと、妙に和気あいあいと仲良しクラブのようなやりとりに、皮肉ではなく心配になって来る。ガザやウクライナを初めとした世界の悲劇や、アメリカの民主主義が崩れて行く現状や、進む気配もない原発事故の後処理や、とどまる気配のない物価高や、その他の深刻で悲惨な現状に、胸を痛めて切実に悩んでいる気配が、みごとに誰にも感じられない。

先日しょうもない朝のバラエティ番組で、有名人のサインの蒐集家が、もとウルトラマンや仮面ライダーの俳優で今は中間市長になっている人にサインをもらいに行く話があった。中間市はほぼ隣町なのだが、そんな市長になっているとは知らなかった。ノリのいい市長で、快くサインに応じ、なんとかマンのポーズまでとったりした後、「こういうファンの期待を裏切らないように正義の味方としての姿勢を貫いて気をひきしめて行きたい」みたいなことを語っていた。アホかいなと思う人もいるだろうが、私は妙に感激し、こういう軽いガキっぽい水準にしろ、そういう理想や精神を抱いて職務にたずさわる首長は実に貴重だと感じてしまった。実際に中間市長がどんな市政をしているかは知らないが(しょうもないセクハラ発言とかもしてるらしいし)、政治家なら子どもっぽくてもおっちょこちょいでも、何かしらそういう芯を持つべきだ。総裁選の候補者に、そういうものを、まったく感じない。

朝ドラ「ばけばけ」は、予告編をチラ見してたら、何だか芸達者の俳優たちが悪乗りしてドタバタ喜劇を押しつけてくるような、いやな予感があって見ないでいようかと思ったのだが、第一回を今朝見たところでは、まあまあそれほどでもなかった。もうしばらく見てみるか。
 それにしても企画やなんかはずっと前に決まっていたのだろうから、そんなこともないのだろうが、この参政党に始まって自民党やらどこやらが、事実無根のデマまで飛ばして、すべて外国人が悪いキャンペーンをくり広げている真っ最中に、日本文化を深く理解し愛した異国人のラフカディオ・ハーンをとりあげるとは、なかなかやるなあとつい感心してしまう。

そう言えば、昔々、「ウェスト・サイド・ストーリー」の人気俳優ジョージ・チャキリスがハーンを演じた日本のドラマがあったんだよねたしか。私は見ていないけど、けっこう好評だったはずだ。

検索したら「日本の面影」というNHKのドラマ(全4回)でした。いい機会だから再放送でもしてくれないかしらん。

日本の面影

今回の「ばけばけ」の主役はもちろんチャキリスみたいにカッコよくはなかろうが、それだけにリアルでいい味を出しそうな期待もある。

そりゃそうと、昨日の書き込みで私が心配していた、夜中過ぎまでリーグ優勝のビールかけとかしていたホークスは、翌日のデーゲームで、ちゃっかり西武に勝っていた。野村選手や栗原選手は二日酔いっぽかったらしいが、フラミンゴの浮き輪なんかはめて祝勝会で浮かれていた佐藤直樹選手が打ちまくっていて、ファンがこれから試合前には一人でビールかけしろとかコメントしてた。打たれた隅田投手も私は嫌いじゃないので気の毒だが、まあ、こういうのはしょうがないか。

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カツジ猫