朝から大騒ぎ
朝っぱらから例の隣国からミサイルが来て、北海道におちるとかで、ラジオは放送を中断してJアラートを叫びまくり、宇宙人でも攻めてきたかと思った。どうも私は最近政府やNHKが真剣に国民のことを考えて必死になったりするわけがないという先入観に満ちていて、一向に騒ぐ気にもならなかったが、はるか沖の警戒水域の外に落ちたと聞いて、わざと大騒ぎしているのならまだいいが(よくないが)、そんなに雑な計測で大丈夫なのかとかえって心配になった。南ではヘリコプターは見つからないし、何だかもう不安でしかない。その中で内閣支持率が上がってるというのが、また何とも。
そのせいかどうか、昨日まで庭仕事をがんばりすぎたか、昼ごろから熱が出てばてて死んでた。熱も出てたし、薬を飲んでまあ持ち直し、買い物に出かけ、買いこんでいた苗を植え、今は一応大丈夫そう。明日はどうなっていることやら。
とまで書いて昨夜は沈没。今朝はまあまあだが、まだちょっと気分はあいまい。
自衛隊のヘリは少し手がかりがあったようだ。そもそもいったい全体何があったのか事故の原因もわからないのが気味悪い。よくもまあ、どっかのバカが、近国から撃ち落とされたとか何とかまったく言い出さないのがむしろ不思議だ。ああいう人たちって、案外想像力がないんだなと変なことに感心する。
もちろん規模はちがいすぎるのだが、私が大学に在職中に学生の海や川での死亡事故が二件あって、どちらも遺体が見つからず、教員全員も参加して、浜辺や川べりを数日歩きまわってさがしたことがあるんだよね。地元の方々や警察の方といっしょに。「こういうところが案外見落とされるんだよ」と、川の石垣すれすれにのぞきこんでいた同僚や、長い時間の捜索の間にはつい会話しながら笑顔になってしまって、ご遺族も見えておられるかもしれないからと、あわてて顔をひきしめたりしたのを今でも覚えている。地元の人といっしょに地引網まで引いたのだった。自衛隊ヘリの捜索を見ていると、ついあの時のもどかしさや、あせりや、今度こそ見つかるのではと思う瞬間やらを思い出してしまうのだ。
幸い数日後にどちらも発見されて、ご家族のもとに戻った。その時はいろいろ言いたいこともあったのだが、今となっては体験だけが肌に残ってしまっていて、こういうときには否応なしにその記憶がよみがえる。
庭の最初に咲いたバラが、少し衰えて来たので、切って仏間に飾った。それから私の草取りをさぼったせいで、くにゃくにゃになって寝たままで咲いてしまったチューリップも、思い切って切って、これも仏間に飾る。来年こそはちゃんと咲かせるぞ。でもこうして見たら何とかきれいな姿を見せられて、ちょっとだけだが、なぐさめられる。