武器商人のウハウハ
庭いじりにせよ何にせよ、(私にとっては)大きな仕事をすませると、そのあとの世話がまた仕事となって残り続けるのだよなあ。てなわけで、四月末までにしあげる予定の仕事がめでたく終わったら、わかってたけど、その後始末にてんてこまいで、メールのお返事、手紙のお返事、留守番電話のお返事、何もかもができないままの不義理ばかり。皆さま、もうちょっとお待ちを、ご容赦を。
庭の大輪のバラは、いよいよ散りそうですが、長くもったし、最後の最後まで何だかなまめかしい。
こちらは、これからの新人のバラ。
こちらの花(ハツユキソウ?)、母は好きだったようだが、私はカビが生えたみたいで変な花と思っていた。だから植えた覚えはないのに、なぜかはびこって、そうなると、たしかにちょっときれいかも。最近ではものすごいでかさになって、アジサイの茂みに進出してきたので、切って玄関の花瓶にさしてみた。こうしてみると案外なかなか見た目はいいけど、どのくらいもつのかな。
ウクライナ情勢、いろいろムカつく材料にはことかかないが、最近一番頭に来てるのは、こんだけ世界が穀物だのエネルギー資源などが不足して不景気になって苦しんでいるとき、武器商人というか軍需産業は、ひとり丸もうけの好景気で笑いがとまらん、絶頂の我が世の春だろうなということだ。
ロシアもそうだが、欧米諸国も、ウクライナ支援のために湯水のように武器を買って送ってるわけでしょ。私たちもそれを支援するしかないわけでしょ。これだけ正義や世論のお墨付きもらって、ぼろ儲けできることなんて、武器商人の歴史の中でも珍しいんじゃないの。
アホを承知で言うけれど、これだけ全世界の良心が、プーチンの暴挙を何とかしようとしてるんだから、軍需産業や武器商人だって、そこは何とか銃や戦車やミサイルを安くして貢献しようって気になってもいいんじゃないの(なるわけないけど)。政治家も国民も「おまえらもちっとは協力しろ」とか言って、値切り倒すぐらいの根性見せてもいいんじゃないの(見せるわけないけど)。ほんっとに惜しげもなく言いなりに払うよな、武器の代金を。国民の財産から。
今さらだけど、武器って消耗品だから、どんどん使うだけ需要も増える、最高のもうけ口で市場なのよね、売る方にとっちゃ。
でもさ、それって、書籍みたいに人を賢くするのでもない、薬みたいに人を丈夫にするのでもない、種や苗みたいに翌年には新たな芽を吹くわけでもない、大地を豊かにするのでもない、何ひとつ生み出さないし育てない。
生み出すのは、ただ、死者と障害者と傷痕と遺族だけ。悲しみとか絶望とか憎悪とかは言わないよ。敵を倒した喜びや勝利した誇りも同志愛も同胞愛も生みはするだろうからね。それにしたって効率悪いし、差し引きすればおおむね不幸しかもたらさないし、実りあるものに直接はつながらない。
つまり、そんなにいいもんじゃないのよ。どう考えても必要悪で、大手をふって威張って売り買いするようなもんじゃないのよ。せめてうしろめたく、ひっそりと、裏通りで麻薬の売人がやるみたいにやるもんじゃないの。人類の、人間のすることとしては。
自衛隊は人殺しの集団と言って謝罪した議員もいたようだけど、自衛隊だってどこの軍隊だって基本的にはそうだよね。人殺しの集団ですよ。それを忘れちゃいけないと思う。いつも言うことだけど、それを基本的には男に押し付けて男の闘争本能だの何のと平気で女が言ってる限り、男女平等なんて絶対実現しないと私は思ってるし、その点で男性を守ろうとしないフェミニズムなんて何の魅力も感じない。
でも少なくとも兵士は自分の命もかけてる。人殺しと同時に殺される集団でもある。だから私は彼らを軽蔑しないし、尊重も共感も評価もする。
武器売ってもうける人はそうじゃないでしょ。まったくもって。命を奪うもの売って、金をもうけてウハウハしてるわけでしょ。そこが許せないというか、恥を知れと言うしかないのよ。せめて値引きしろとか、値切れとかいう感覚で皆、見ろよ。武器の購入とか支援とかを。ほんとにもう、恥を知れ。このプーチンがしでかした、悲劇にはちがいないが、くだらない茶番劇の大騒動の中で彼らがちゃっかり市民権を得て黙認されているようなのが、私はとことん不愉快だ。