1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. 理想の政治

理想の政治

今日は天気も抜群によし、珍しくちょっと時間があったので、隣町のイオンまで買い物に行って来ました。
ハロウィンも間近なので、ピンクのとんでもない猫の帽子をかぶって行ったのですけど、若い女性二人からすれちがいざま、「かわいい~」と言われた以外は何となく反応がいまいちだったのは、あれですね、やっぱり服もいいかげんじゃなく、せめて黒ずくめぐらいで決めとかないと迫力ないですよね。リベンジしちゃろ。

シャンプーがなくなりかけていたので、今度福岡に行くまでには間があるし、小さいボトルでもいいから、とりあえず何か買おっかと思って行ったのですが、しゃれたお店でいろんなシャンプーを見ていたら、ものすごく華やかなことがしたくなり、イチゴとバナナとグリーンティーの香りがするという恐ろしいシャンプーをそれぞれ一本ずつ、計三本も買ってしまいました。そんなに高くはなかったし、久しぶりだからまあいいや。このごろ、髪が長くなって洗うのがめんどうなせいで、バスタイムがあまり楽しくなくなっていたので、気分転換にはいいと思います。と自分を納得させてみる。

上の家から、重たい人名辞典をよいしょこらしょと運んで来たのに、「朽鞋雑話」の徳永信之は記事がなかった。何者なのかわからんっちゅうことね。作品から推理するしかないか。そうなると随筆「寄生木草紙」の役割はけっこう重要だな。読み飛ばすつもりだったのに、そうも行かないか。ネットで検索しても、私の書いた記事しかあがって来ないし。やれやれ。

昨日書いたことの続きだけど、私は理想の政治がどういうもんか、考えたこともないけど、最近自然に思うのは、「誰もが他のことを気にせずに自分の仕事に打ちこんでいられる政治」ってことかなという気がする。趣味や余技で、あるいはたまに、いろんなことに熱中したりするのは別として、基本自分の家業や天職や仕事についちゃ、それ自体をするにあたって、それに関わる以外の作業や工夫や苦労はなるべくしなくていいように、世の中のしくみを作るのが、政治家の仕事じゃないのかってね。米作りは米作りを、うどん屋はうどん屋を、学者は学問を、芸術家は作品制作を、親は子育てを、医者は医療を、子どもは遊びと勉強を、心置きなく専念して、打ちこめるようにする、ただそれだけを目指せばいいのよ、政治家は。

そうするために、それぞれの人たちの、こうしてほしい、ここが都合が悪い、こういう予定でいる、みたいな話を全部よく聞いて、それがかなうようにするにはどうすればいいか、努力するのが政治の仕事よ。

家族がたまにごちそうを食べたいと思ったら、そうできるような生活を保障するのが政治の仕事だし、学者が学問したいとか、店の経営が苦しいとか聞いたら、その望みをかなえてやるのが政治の仕事だ。うどんの作り方も論文の書き方も舞台装置の作り方も知らないで、こうしろああしろと口出しなんかするもんじゃない。家庭はこうあるべきだとか、こうしたければこう工夫しろとか、いらんアドバイスや手続きをこね回して、皆に時間をつぶさせるんじゃない。それは政治の仕事だろ。高い金もらって毎日それしかすることない大臣だの官僚だのの。専門外の国民が政治家のするようなこと考えたりしたりするような世の中作ってどうするんだよ。そうしなければ安心して皆が生きていられない状況作ってどうするんだよ。怠け者たちが。恥を知れと言いたい。

言っちゃ何だが、野党には、まだその精神がちゃんと残っていると思うよ。与党にだって、ある人はいると思うよ。でも少なくともアベからスガにつながる現政権と、そのとりまきには、その精神はかけらもないね。目の前に見せて説明しても、何それおいしいのと言いそうなぐらい、その精神はわかってないね。そういう政権にどう立ち向かうか、もう宇宙人やウィルスと同じぐらい対話不能な状況だって覚悟がいりそうな気がして来ている。

私は首相の所信表明演説もドラフト会議ほどの関心も持てないから、まあどっちも聞いてないけどさ、少なくともあのデジタル庁みたいなのだけは、またくもってろくでもないと思ってる。国民の幸福とか利益とかぜんぜん頭にないはずの人が、あれだけ執着するのはどうせ怪しい理由があるからで、新聞テレビを統制しまくって支配下においたあとは、何かと目障りなネットの世界を管理してぶっつぶして支配しようと思ってるんだろうってことぐらい、みえみえすぎてあくびが出るわ。どうして誰もそのことに、もっと危機感持たないのか、不思議でしょうがないぐらいだ。

とか言ってたらもうこんな時間。おかず作ってごはん食べなきゃ。猫のカツジは声がしないが、どこに行ったのかな。

Twitter Facebook
カツジ猫