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私もヤキが回ったか

シクラメンの二番目のつぼみが、かなりふくらんできた。目をこらして葉の間をのぞくと、小さい小さいつぼみが、あと二つか三つ確認できそうだ。もし全部咲いたら、すごいことになるなあ。うふ。

垣谷美雨「結婚相手は抽選で」を読み始めたら、どうやら前に一度読んだような気がする。こんなこと私は絶対ないのだが、たしかにここは読んだ、この文章は覚えがあるという個所があるようでなく、ただ漠然とどこかでこの話は知ってると思い続けるのが、非常に落ちつかない。ぼけたのか、よっぽどさらさら読み流したのか、どっちにしても何だか不思議で新鮮な体験だった。

篠田節子「蒼猫のいる家」「長女たち」も一気読み。サービス満点のようでいて、どこやらものすごく重厚で無気味なのが、いつもながら快感。

そう言えば、柚木麻子「さらさら流る」もそうだったが、「長女たち」にも、私が「情けあるおのこ」でテーマにした「力のある、恵まれた(ように見える)者が、そうでない者にどれだけサービスするべきか」という問題が、底流のように流れていると感じる。

オリンピックの男子フィギュアを見る、んじゃなくてラジオで聞いていたのだが、羽生選手が不運もあって四位になったと聞くと、ついつい、「しんぶん赤旗」の漫画で、おばちゃんたち数人が「ユヅル君」のファンでいつも熱烈に語るのを思い出して、さぞ嘆いておられるだろうなと、つい思ってしまった(笑)。

そして二位になった鍵山選手が音楽に「グラディエーター」を使ったのを知って、あの映画にはまりまくった(このホームページにも巨大な特設ページがある)公開当時をなつかしく思い出した。

この曲をよく使っていたのは、かのプルシェンコのライバルだったヤグディンで、おかげで私は何となくプルシェンコより彼の方をひいきにしていた。彼は「仮面の男」も使ってくれていて、私とは映画の趣味が合うのかもしれない(笑)。

「仮面の男」は、キャンデロロもよくやってたんだよなあ。コスチュームもふくめて、悪ノリの程度は、こっちの方が上だったかもしれない。フランスだしね。彼も「仮面の男」の原作「三銃士」も。

「グラディエーター」はむろんDVDが出ているが、実はあの映画は映画館の大画面で見ないと、圧倒的な魅力は味わえない。ドラマがしっかりしているからDVDでも面白いけど、絶対に映画館で大画面と大音響に包まれて見るべき映画である。と思ったら、3月に上映するのか! コロナでも何でも、見に行きたい!

少し前の話だけど、維新の議員がアベの例のマスクを活用するのに、つぎ合わせて産着を作ったと自慢して、国会で見せびらかしてた。怒りも笑いも通り越して、頭が痛くなった。

「ここまでして、おべっかを使うのか」「育児で一番忙しい時期に、そんな手間かけるなら西松屋に行くわ」などとネットでも非難轟々だったけど。

このところ、「維新なろくなもんじゃない」と思うことが重なっている。あまり意識したことが実はなかったのだが、気にし出すと、次から次へとやることすること言うこと、何もかもが、たたみかけて来る感じだ。小型原発を地域に作れだの、地域の憲法教育が思想的でけしからんだの、このマスク産着だの(よくわからんが、それって継ぎ目とか多いんじゃないのか。赤ちゃんに快適なのか。まあそんな問題でさえないが)。
どういうか、この集団は、ただの政治的思想的意見がちがうとかだけではなく、決定的にセンスが悪くてたちが悪くて品がない。その一方であれやこれやと政府を批判もするから、ヌエみたいに正体不明で、だから皆が、ほどよい批判勢力みたいにだまされるのだろう。もちろんマスメディアの責任も大きいが、こういうのはマスメディアも正体をあばきにくい悪質な手法だろうから、やりにくいのだろう。

おっと! 河瀨直美氏の作ったNHKのオリンピックの番組で、金もらって反オリンピックデモに参加したと発言した男性(実際には発言してなくて、字幕をでっちあげた)の件について調査した結果、NHKは担当者数名を処罰し、謝罪をしたというニュースが流れた。
どうして、そういう字幕になったかは徹底的に検証してほしいけど、まあとりあえずは闇に葬られなかっただけでも、めでたい。こんなことで喜ばなくてはならないほど狂いまくっているNHKやマスコミや日本の現状には、こよなくムカつくけれど。

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カツジ猫